4日の米株式市場で、電気自動車(EV)メーカーのテスラの株価が急落。無人運転タクシー「サイバーキャブ」の正式な発表が行われたものの、投資家の期待には応えられず、米自動車当局の新たな審査も招いた。

米道路交通安全局(NHTSA)は4日、ハンドルもペダルもないサイバーキャブが全ての連邦安全基準に適合しているとテスラが自己認証した際に依拠した手続きと技術データについて、調査を開始した。NHTSAは声明で、「認証された車両は安全基準の要件を順守していないように見える」場合に調査を実施すると説明した。

この決定は、通常は連邦基準で求められる一定の運転操作装置のない斬新な車両が、今後どうなるのか見通しが不確かであることを浮き彫りにした。規制上のハードル以外にも、技術面やサービス開始への準備状況など、サイバーキャブを巡る不確定要素は数多い。

2025年10月に公表された「サイバーキャブ」プロトタイプ

過去数カ月にわたって米国の複数の都市で試験走行が行われてきたサイバーキャブは、テスラがEVメーカーからAI製品のパイオニアへと進化する上で、大きな柱となる計画として捉えられている。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、サイバーキャブを最終的には米国の大半を網羅する巨大なロボタクシー網の中核に据える構想を掲げ、数千台を導入すると表明している。

だが、テスラが3日夜にオースティンで、サイバーキャブを実際に客を乗せるサービスに投入すると発表したイベントは、同社としては異例なほど控えめだった。ライブ配信はなく、報道機関の入場も認められなかった。

テスラは同日、イベントに先立ってサイバーキャブ専用のウェブページを開設し、一般客の乗車を4日夜から開始するとソーシャルメディアに投稿していた。

フューチャー・ファンド・アドバイザーズの共同創業者、ゲーリー・ブラック氏は「サイバーキャブのイベントはほぼ期待外れだった」とXに投稿。「イベントでは詳細がほとんど明らかにされず、重要な疑問は答えられないままだった」と指摘した。

テスラ株は4日の取引で一時6.7%安と、取引時間中としては7月23日以来の大幅な下落を記録した。

原題:Tesla Slides as Underwhelming Cybercab Launch Draws US Probe (2)(抜粋)

--取材協力:Peter Vercoe.

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