欧州航空機大手のエアバスは、広胴機「A330neo」の尾翼部分に品質上の問題があることを確認し、過去3カ月にわたって引き渡しをほぼ停止していた。

エアバスはブルームバーグ・ニュースの問い合わせに対して、水平尾翼に関する問題が見つかり、製造工程にある機体の検査が必要になったため引き渡しが遅れていると説明した。

エアバスは回答文書の中で、「根本原因は特定され、A330の引き渡しは再開された」とし、この品質問題は「個別の」事案だと表現した。

非公表の情報だとして匿名を要請した関係者によると、A330neoの納入機数は6月と7月がゼロ、8月も台湾のスターラックス航空への1機にとどまった。

エアバスは数日中に公式発表される予定の8月の納入実績について、コメントを控えた。報道を受けて同社株価は一時1.9%下落したが、 終盤に持ち直し、ほぼ変わらずで引けた。

エアバスのギヨム・フォーリーCEO

関係者によると、同社の8月の納入機数は合計で57機に上ったが、7月の実績よりもペースは鈍化。年初来の納入機数は475機となった。年間目標の達成まであと400機近くあるが、年終盤に生産が加速することが多いため、達成できる可能性はまだある。

エアバスはこれまで、年間目標の達成は可能だと説明。年間の納入見通しを850-890機としており、目標を上回る可能性もあることを示唆している。

A330neoは同社の旧型の広胴機の改良型で、新型のエンジンが搭載されているほか、翼の設計などが改善されている。ラインアップとしては、狭胴機「A320」ファミリーと、より強力なエンジンと軽量化を実現する先進素材を採用したフラッグシップ機「A350」の中間に位置する。

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)の日系航空大手2社はA330neoを保有していない。

A330をはじめとするエアバス機の水平尾翼は、マドリード南部のヘタフェ工場で組み立てられている。同工場の数千人の労働者は、ここ数年で労働条件が悪化したとして抗議し、数週間にわたってストライキを続けている。

原題:Airbus Finds Quality Issues on A330neo Jet, Slowing Output (2)(抜粋)

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