大規模な土石流が起きたネパールと中国では、死者が750人に上りました。3000人を超える行方不明者の捜索はきょうも続いています。ネパールの被災地から中継です。

国境地帯からおよそ90キロ下流のネパール中部ダディン郡に来ています。

あちらに見えるのが土石流で氾濫したトリシュリ川です。普段は透き通った水が流れる穏やかな川ですが、いまは茶色く濁った水が流れています。川沿いにはお寺や工場がありましたが、土砂に埋もれてしまいました。

ネパール当局はきょう、土石流により734人が死亡したと発表。中国側を含めた行方不明者は3000人を超えていて、日本人5人の安否は依然として分かっていません。

記者
「川沿いの住宅街は、氾濫によってあたり一帯が土砂に覆われてしまいました。こちらの家は、1階のシャッターが壊れて、2階部分も泥につかっています」

ダディン郡では、泥水が流れ込んだ民家で、住民が泥のかき出しなどに追われています。

被災した住民
「こんな経験は初めてです。でも、どうしようもないですね。自然災害なので避けられないことですし」

今回の土石流の原因について、中国当局はネパール側にある標高およそ5200メートル地点の氷河が崩壊し、4000メートルまで高速で落下、山を削って巨大な土石流となったとしています。

JNNは、負傷者がヘリで運び込まれている軍の拠点を取材しました。

記者
「被災地から救助されてきた人たちがテントに入っていまして、兵士たちが手当を行っています」

ネパール当局は、10か所以上の水力発電所で合わせて900人以上の安否が分かっていないとしています。うちひとつで、トンネルに閉じ込められたという作業員は…

水力発電所で被災した作業員
「洪水はとても巨大でした。こんな形で生き残れるとは思ってなかった」

身体のいたるところには痛々しい傷の跡。なんとか自力でトンネルを脱出したといいますが…

水力発電所で被災した作業員
「我々は生き残ったけど、仲間はまだ中に残っています」

ネパール政府は、水力発電所のトンネル内での救助活動が極めて困難なことから、各国に支援を要請しました。

また、インフラの復旧や物資を輸送する大型ドローンの支援も求めていて、すでに日本などから生活必需品が届いているとしています。