暗号資産(仮想通貨)ビットコインはアジア時間25日の取引で、5月中旬以来となる8万ドル台に値上がりした。長らく低迷してきた暗号資産市場では、強気のシグナルが重なり楽観論が戻りつつある。

ビットコインは一時2.9%高の8万1257ドルと、5月15日以来の高値を付けた。今月23日までの7日間では23%上昇し、週間上昇率として約3年ぶりの大きさとなった。ただ、依然として昨年10月に付けた約12万6000ドルの最高値を大きく下回っている。

ビットコインの人気が復活している。ビットゲット・ウォレットのリサーチアナリスト、レイシー・ジャン氏は、「米財務省が長期債の買い戻し計画を拡大したことでドル安が進み、ビットコインと金で通貨価値の希薄化を見込む取引が再び活発になった。これを受け、マクロ経済環境が一段と追い風になった」と述べた。

ベッセント米財務長官が先週、長期金利の引き下げを目指して米国債の買い戻しを拡大すると発表したことで、通貨価値の希薄化を見込む取引を巡る議論が再燃し、新たなドル売りを誘った。

懐疑派はこの計画について、トランプ政権が財政赤字削減という困難な課題に本格的に取り組む準備がまだできていないことを示すさらなる証拠とみている。

ビットコインはもともと、法定通貨の価値希薄化や中央銀行による通貨供給の拡大がもたらすインフレから逃れる手段として生み出された。

ビットコイン価格の急騰を背景に、ビットコイン現物の上場投資信託(ETF)は先週、週間ベースで10カ月ぶりの大幅な資金流入を記録した。

ブルームバーグがまとめたデータによると、米上場の13本に19億2000万ドル(約3060億円)が純流入し、昨年10月前半以来の高水準を記録。今月20日には6億630万ドルが流入し、1日当たりで3カ月余りで最大となった。

原題:Bitcoin Tops $80,000 on Debasement Trade, Sets Three-Month High(抜粋)

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