(ブルームバーグ):米アップルは25日、デスクトップパソコン(PC)「Mac mini」と「Mac Studio」の最新モデルを発表した。需要の高い両機種のプロセッサーを大幅に強化した。
新型Mac miniの価格は899ドルからで、アップルの新型チップ「M6」または「M5 Pro」を搭載する。Mac StudioはM5 Max搭載モデルが2499ドル、新型M5 Ultra搭載モデルが5499ドルとなる。
アップルによると、両機種は25日から予約注文を受け付け、9月22日に店頭販売を開始する。Mac向け基本ソフト(OS)の最新版「macOS 27 ゴールデン・ゲート」を初期搭載して出荷される。同OSは今秋、他のMac利用者向けにも提供を開始する。
新型M6チップは12コアCPUを搭載し、アップルによると「世界最速のシングルスレッド性能」を実現する。12コアGPUも搭載し、AI性能は4倍高速になるとしている。M6搭載Mac miniのメモリーは16ギガバイトで、最大32ギガバイトまで選択できる。M5 Pro搭載モデルは最大64ギガバイトとなる。
従来通り、Mac Studioはプロ向けにより幅広いカスタマイズが可能だ。M5 Ultra搭載モデルでは最大36コアCPUと80コアGPUを選べ、ユニファイドメモリーは最大512ギガバイトとなる。M5 Ultraを搭載し、すべてを最高仕様にすると、新型Mac Studioの価格は実に1万8299ドルに達する。
両モデルとも無線接続性能が向上し、Wi-Fi 7とBluetooth 6に新たに対応した。
最新のMac miniは、M4とM4 Pro搭載モデルで2024年に採用した小型の筐体デザインを踏襲する。
Mac miniが当初登場した際、価格は599ドルで、同価格帯のPCを大きく上回る性能が広く評価された。
ただここ数カ月は、AIを巡る熱狂を背景とした業界全体のメモリーチップ不足がMacを直撃している。アップルは5月、従来の599ドルの基本モデルを廃止し、事実上、最低価格を799ドルに引き上げた。今回さらに値上げした。
こうした価格改定後も、Mac miniはアップルや大半の正規販売店で在庫切れが続き、数週間、場合によっては数カ月に及んでいる。Mac miniの上位機種に位置付けられる、より大型で高性能なMac Studioも供給不足に見舞われている。
アップルのデスクトップPCに対する積み上がった需要を踏まえると、新型Mac miniとMac Studioには注文が殺到することがほぼ確実だ。
両機種の発表は、経営トップの交代を数日後に控えたタイミングとなった。メモリーの供給逼迫を「100年に1度の洪水」に例えたティム・クック最高経営責任者(CEO)は9月初め、後任のジョン・ターナス氏に経営のかじ取りを引き継ぐ。
アップルは、スマートフォン「iPhone」の初の折り畳み式モデルを含む最新機種を9月9日前後のイベントで発表する計画だ。
原題:Apple Unveils New Mac mini, Mac Studio With More Powerful Chips(抜粋)
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