米防衛大手ノースロップ・グラマンのキャシー・ウォーデン最高経営責任者(CEO)は、トランプ政権が提唱するミサイル防衛構想「ゴールデンドーム」について、防衛企業にとって「非常に具体的なもの」になりつつあると述べた。計画の最終的な費用は1兆ドル(約159兆円)を超える可能性があるが、ノースロップが「相応のシェア」を獲得する見通しも示した。

ウォーデン氏は25日、ワシントンでブルームバーグ・ニュースが主催したイベントで、「全体の設計があり、具体的な計画もある。私たちはその計画を進めている」と語った。

キャシー・ウォーデンCEO

また、「これは多くの企業が参加する取り組みだ」としたうえで、「ただ、当社は全体設計のほぼあらゆる部分に参加できる企業だ。そのため最終的に相応のシェアを獲得すると見込んでいる」と述べた。

ゴールデンドームは、レーガン政権の戦略防衛構想(SDI)以降で最も野心的な宇宙配備型ミサイル防衛計画の一つだ。計画の中核となる宇宙配備型の迎撃システムは、技術がまだほとんど実証されていないのが大きな課題の一つとなっている。

宇宙配備型の迎撃システムの技術は進歩しており、以前に比べ「今でははるかに低コストになっている」とウォーデン氏は述べた。

ウォーデン氏によると、ノースロップは米国防総省にB-21爆撃機を100機超供給する方針で、生産能力の拡大に向けて投資してきた。また、ロシアによるウクライナ侵攻から、米国とイスラエルによる対イラン戦争に至るまで、地政学的な緊張の高まりや紛争が、世界的に防衛支出の拡大を促していると指摘した。

ウォーデン氏は「米国だけでなく世界的に見ても、これほど需要が旺盛なのはかなり久しぶりだ。背景には脅威の広がりがある」と述べた。「中東はこれまでも大きな需要があり、最近の情勢を考慮に入れても、現在はなお高い水準にある」と語った。

ノースロップは今月、重要なミサイル技術の増産加速に向け、国防総省およびロッキード・マーチンと総額30億ドル超の複数年契約を結んだと発表した。

ノースロップは生産能力の増強も進めている。需要拡大に備え、過去2年間に全米で20カ所超の新施設を開設し、製造スペースを200万平方フィート(約19万平方メートル)超増やしたとしている。

原題:Northrop CEO Expects ‘Decent Share’ of Golden Dome Contracts (1)(抜粋)

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