ソニーグループのプレイステーション(PS)部門が、今年発表したオンラインアクションゲーム「Horizon Hunters Gathering」を抜本的に見直している。プレーヤーからの否定的な反応を受けた措置だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

「Horizon」シリーズを手がけるアムステルダムのPS傘下スタジオ、ゲリラゲームズは6月以降、同作の仕切り直しを進めているという。

プロジェクトの今後について公に話す権限がないとして匿名を条件に語った関係者によると、今年実施した非公開テストでの評価が低調だったことを受け、「ライブサービス」要素を取り除き、ストーリーモードを備えた従来型の協力型マルチプレーヤーゲームに近づけるとともに、規模を大幅に縮小する方針だ。

同作は現時点では開発中止になっていないが、ゲリラは19日の会議でスタッフに対し、次の開発上の節目で幹部を納得させるための期限は12月末までだと伝えたという。「Horizon Hunters Gathering」の開発者の多くは別のプロジェクトに配置転換される予定で、そちらも年末に評価を受ける。

PSの担当者はコメントを控えた。

PSはここ数年、いわゆるライブサービスゲームに多額の資金や人員を投入してきた。ライブサービスゲームとは、継続的にアップデートし、新たなコンテンツを追加して拡張するオンラインゲームで、発売後も長期間にわたり収益化できる。大きな利益を生む可能性がある一方、開発リスクが高く、供給過多の市場でプレーヤーの支持を得るのに苦しむケースも多い。

PSの取り組みではこれまで、プロジェクトの中止やスタジオの閉鎖に至った例が目立つ。「Horizon Hunters Gathering」の方針転換は、PSが主力シリーズを使ってライブサービス市場を開拓できずにいることを示す新たな例だ。

ソニーは2010年代、ストーリーを重視した1人用ゲームに力を注ぎ、ゲーム事業を拡大した。こうした作品はプレーヤーを「PS4」に引き付け、PS4の販売台数が1億1700万台を超える一助となった。しかし、「PS5」でこれらのシリーズの多くをマルチプレーヤー化しようとしてきたものの、ほとんど成果を上げられていない。

ゲリラは2017年、終末後の北米を舞台にした1人用アクションゲーム「Horizon Zero Dawn」で、批評面と商業面の双方で大きな成功を収めた。続編「Horizon Forbidden West」は2022年に発売され、物語は続きが気になる展開で幕を閉じ、ファンは次回作への期待を高めた。

しかしその後、ゲリラのスタッフの大半は「Horizon Hunters Gathering」の開発に移った。同作はゲームプレー、アートスタイルの両面で従来作から大きく方向転換した作品だ。

ゲリラの計画に詳しい関係者によれば、次の1人用「Horizon」作品については、ごく少人数のチームが構想を練っているが、完成までにはまだ数年を要する見通し。

原題:Sony Reboots ‘Horizon Hunters Gathering’ After Poor Feedback(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.