ビットコインが19日、一時7.7%急騰し、3月以来最大の上げ幅となった。トランプ米大統領と暗号資産業界の幹部らの会談がホワイトハウスで予定されている中、規制面での進展への期待が高まり、ここ数カ月の取引レンジを上抜けた。

ビットコインは一時6万9500ドル前後をつけ、6月初旬以来の高値で取引されている。

トランプ氏は、コインベース・グローバル、ペイワード、ブロックチェーン・ドット・コム・グループ・ホールディングスなどの幹部と会談する予定だ。暗号資産と予測市場はともに成長分野で、トランプ政権は業界に好意的な規制の枠組みを整備することで、発展を後押ししようとしている。政権の支持はあるものの、暗号資産業界の幹部らは、規制面での成果について懸念しており、デジタル資産法案の成立を働きかけている。

投資・取引プラットフォームのIGのチーフテクニカルアナリスト、アクセル・ルドルフ氏は「ショートカバーをきっかけに7万ドルに迫る水準まで上昇したことは、買い手が自信を取り戻しつつあることを示している。上昇の勢いを維持し、7万5000ドル近辺を試すことができるか、相場は今、重要な局面を迎えている」と述べた。

暗号資産を巡る重要法案の議会審議が行き詰まる中、米証券取引委員会(SEC)は独自に暗号資産関連の施策を進めている。今週は、特定のデジタル資産の募集について、証券登録届出書の提出を免除する案を提示した。免除措置について、SECはスタートアップ企業や資金調達段階にある企業の成長を支援することが目的だとしている。

19日は幅広いデジタル資産が急騰し、ビットコインは100日と200日の両移動平均線を上回った。一方、コイングラスのデータによると、突然の価格上昇によって1時間で10億ドル超、過去24時間では約15億ドル相当の取引が強制清算された。

暗号資産取引会社ファルコンXの市場部門共同責任者、ジョシュア・リム氏は、「ここ数週間、暗号資産の取引現場も市場のニュースも売り一色だった。それにもかかわらず、価格は6万ドル台前半で非常に底堅く推移し、それが市場心理や相場の見方の転換につながった」と分析する。

暗号資産取引所デリビットによると、ビットコインのオプション市場では、トレーダーは6万ドル付近での下落に備える一方、7万ドルへの上昇を見込んでいる。建玉はそれぞれ、権利行使価格6万ドル付近のプットと7万ドル付近のコールに集中している。

金利低下も、暗号資産などリスクの高い資産の魅力を高める。米財務省が19日、長期国債の買い戻しを増額すると発表したことで、米国債利回りとドルは下落している。

トランプ氏は2025年、暗号資産やミームコイン関連事業から、収入全体で最大となる14億ドルを得たと報告した。

原題:Bitcoin Surges Most Since March Ahead of White House Meeting(抜粋)

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