(ブルームバーグ):米OpenAIは、現時点の業績に基づく想定で、年間の収入が400億ドル(約6兆3800億円)を上回る見通しだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。これは2025年末時点のランレート(実績に基づく予測)の約2倍の数字であり、予定する新規株式公開(IPO)の追い風になりそうだ。
非公開情報を理由に関係者が匿名で語ったところでは、対話型AI・ChatGPTを開発したOpenAIの収入の伸びは、AIコーディングソフトウエアの成長などを背景に最近数カ月で加速した。
サブスクリプション販売や始まったばかりの広告事業の勢いも反映しており、中核のコンシューマー事業の成長も続いているという。 OpenAIはコメントを控えた。
OpenAIは、長年のライバルであるアンソロピックと法人顧客の獲得で激しい競争を繰り広げている。上場を準備する両社は、米証券取引委員会(SEC)に申請書類を非公開で既に提出しており、アンソロピックはOpenAIより早く、今秋にもIPO実施が見込まれる。
コーディングを含む複雑な作業を効率化するAIツール分野で、アンソロピックは勢いを増している。同社は今年5月、想定するランレート収入が470億ドルを突破したと公表したが、OpenAIとは算出方法が異なる可能性がある。
OpenAIは売り上げ拡大を図るため、過去1年足らずで2人目の新たな最高収益責任者(CRO)として、サイバーセキュリティー会社の幹部を起用した。
この人事に関する社内発表の中で、共同創業者のグレッグ・ブロックマン社長は、7月の年間収入ランレートが前月比20%余り増加したと明らかにした。サラ・フライアー最高財務責任者(CFO)は昨年末時点の年間収入が200億ドルを超えたとしていた。
コード作成支援の「Codex」、より幅広いタスクに対応する「ChatGPT Work」など、OpenAIのAIエージェントに対する需要は、最近数週間で急増した。アンソロピックや多くの中国AI企業に対抗し、コスト意識の高い顧客向けに特定モデルの価格も引き下げた。
原題:OpenAI’s Revenue Run Rate Tops $40 Billion Ahead of IPO(抜粋)
(AIエージェントの需要増などの情報を追加して更新します)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.