(ブルームバーグ):原油相場はアジア時間5日早朝の取引で上昇。中東で新たな戦闘が発生し、サウジアラビアが支援するイエメン政府が親イラン武装組織フーシ派の支配地域を全面的に奪回するため、大規模な軍事作戦に乗り出した。
北海ブレント先物12月限は1バレル=103ドルを上回った。先週は約5%上昇していた。米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は92ドル近辺。イエメン大統領指導評議会によると、全軍に作戦開始が命じられた。フーシ派は国内の敵対勢力と戦闘を続ける一方、サウジのエネルギーインフラも攻撃している。
一方、イランは米国との交渉を進めつつも、戦闘を続ける用意があると示唆した。準国営タスニム通信が、ガリバフ国会議長の発言として伝えた。同氏は、イラン側の条件が満たされるまでホルムズ海峡の封鎖を続けるとも述べた。
原油相場は今年、米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに数カ月に及ぶ戦闘が始まり、世界的なインフレ圧力が強まる中で大幅に上昇している。中東からの原油輸送量は戦争前の水準に向けて回復しているものの、海上輸送を巡るリスクは依然として高く、石油製品市場にも圧力がかかっている。価格抑制に向け、G7とパートナー国は石油備蓄を追加で緊急放出する計画だ。
一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国で構成されるOPECプラスの主要国は週末、現行の生産計画に沿って11月の生産枠を据え置くことで合意した。イラン戦争の影響で一部加盟国の生産量が戦争前の水準を下回っており、OPECプラスによる決定の影響は薄れている。
北海ブレント原油先物12月限はシンガポール時間午前6時1分(日本時間同7時1分)時点で0.8%高の1バレル=103.06ドル。WTI先物11月限は0.8%高の91.87ドル。
原題:Oil Advances as Traders Track Saudi-Backed Offensive in Yemen(抜粋)
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