米連邦準備制度理事会(FRB)は、銀行ストレステスト(健全性審査)の抜本的見直しを最終決定した。ウォール街の大手行にとって大きな勝利となる。

ボウマンFRB副議長(金融監督担当)は9月30日の発表文で、「ストレステストは、われわれの規制資本の枠組みにおいて不可欠な要素だ」と指摘。

その上で「今回の変更は透明性、きめ細かさ、リスクの適切な反映を確実にすることで、その強靱(きょうじん)性を維持するものだ」とコメントした。

FRBによれば、ストレステストの最終規則2本は、2025年に公表した規則案とおおむね同じ内容。銀行業界は当時、同規則案を歓迎していた。

銀行業界は長年にわたって、年次ストレステストの抜本的見直しを求めてきた。

FRBは最終規則の下、ストレステストのシナリオや重要なモデルの変更について、意見を公募する義務を負う。また、仮想シナリオの枠組みを更新するほか、ストレステストの日程をいくつか調整し、年次審査の世界的な市場ショックに関する部分も改定する。

ストレス資本バッファー(SCB)の所要額を算出する際には、「2年ともストレステストの対象となった銀行について、直近2回の年次テストの結果を平均する」ことを義務付ける。

FRBは「これらの変更により、資本要件の前年比での変動は約50%縮小する可能性が高く、資本要件の総額に重大な影響を及ぼすことはないと見込まれる」と説明した。

FRB理事会は今回の変更について採決し、6対1で承認した。バー理事は最終規則について、「ストレステストを大幅に弱め、結果的に銀行の強靱性を損なう」として反対した。

原題:Fed Votes to Overhaul Stress Tests in Win for Big Banks (1)(抜粋)

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