(ブルームバーグ):米大リーグ・ドジャースの筆頭オーナー、マーク・ウォルター氏の持ち株会社、TWGグローバルは、同氏の保険会社の借り入れ返済に充てる資金調達に向け、投資家と協議している。同氏の二つの保険会社は、米司法省の指揮下で、財務不正を巡り検察の捜査対象となっている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
非公開情報を理由に関係者が匿名で語ったところでは、TWGグローバルは、さまざまな資金調達のディールを複数の投資会社に打診している。
一部の関係者によると、資産家ウォルター氏の保険会社が同氏の投資帝国の他の部門に行った巨額の貸し付けを巡る懸念が広がり、TWGが対応を強化している。
12日にはウォルター氏が昨年買収した米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レーカーズが、トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏の弟、ジョシュア・クシュナー氏とウォルト・ディズニーの最高経営責任者(CEO)を務めたボブ・アイガー氏に売却されることが明らかになった。
プロスポーツ史上最高額の125億ドル(約2兆円)でのレーカーズ売却により、TWGの取り組みが加速することになると関係者は述べた。
ウォルター氏は、共同で創業した米資産運用会社グッゲンハイムパートナーズのCEOを務めるほか、大谷翔平選手や山本由伸選手、佐々木朗希選手が所属するドジャースの筆頭オーナー、サッカーのイングランド・プレミアリーグ、チェルシーの共同オーナーとしても知られる。
関係者によれば、TWGが接触した投資会社には、スティーブン・コーエン氏率いるポイント72アセット・マネジメントが含まれる。同社の広報担当者は、取引を見送ったと説明。TWGの担当者はコメントを控えた。
ウォルター氏の巨大な投資帝国が、検察の捜査に直面する中で、一連の動きが活発化した。金融取引に関する広範な捜査の一環として、ウォルター氏の携帯電話とノートパソコンを米連邦捜査局(FBI)が昨年9月に押収していたとブルームバーグが今年7月に伝えた。
検察の捜査や規制・監督当局の調査が、検察による立件や法執行措置に至らず終了する可能性もある。
S&Pグローバル・レーティングは、ウォルター氏の金融帝国の要となるデラウェア・ライフ・インシュアランスが、関連会社への投資エクスポージャー縮小と、財務管理の改善に向け是正策を実行しているところだと分析した。
デラウェアは、関連会社に関係するプライベートクレジット資産が、従来の報告より160億ドル多いと提出書類で明らかにした。昨年末時点の関係当事者への投資総額は、今年に入り報告された14億ドル(投資資産総額の3%)から少なくとも170億ドル(投資資産総額の少なくとも39%)に大きく上方修正された。
TWGは7月の段階で、「マーク・ウォルター氏とTWGは常に誠実に行動してきた。われわれは当局に協力し、これらの問題が望ましい形で解決されると確信している」とコメントした。
原題:Walter Sells Lakers, Seeks Cash to Pay Loans Amid DOJ Probe (1)(抜粋)
--取材協力:Zachary R Mider.
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