(ブルームバーグ):4-6月(第2四半期)の米消費者向けローンの延滞比率は小幅に低下した。新たに延滞となった債務を示す一部の指標も改善し、消費者の状況が改善していることを示唆した。
ニューヨーク連銀が11日に公表した家計の債務と信用残高に関する四半期報告書によると、30日以上延滞しているローン残高の割合は4.7%に低下した。
ニューヨーク連銀の経済政策アドバイザー、ジョエル・スカリー氏は発表文で、「大半の金融商品で延滞率は過去2年間、安定して推移している」と指摘。「ただ、自動車ローンとクレジットカードでは新たな延滞が依然として高水準にあり、今後も注視していく」と述べた。

学生ローンは、数年にわたる返済猶予措置の終了を受けて延滞が急増した後、延滞状況に改善の兆しが見られた。新たに30日以上の延滞となったローンの割合は、1年間にわたり10%を上回っていたが、4-6月期には7.8%に低下した。一方、住宅ローンでは新たな延滞が増加し、2015年以来の高水準となった。
一方、深刻な延滞への移行、つまり90日超の延滞に新たに移行したローンの割合は、クレジットカードでは小幅に低下したものの、他の一部のローンでは上昇した。
全体として、インフレ率が米連邦準備制度理事会(FRB)の目標を上回り、金利も高止まりする中、今回のデータは家計がなお直面する厳しい状況を浮き彫りにしている。米連邦公開市場委員会(FOMC)は先月、政策金利を据え置いたが、利上げに踏み切る時期だと主張する当局者が増えている。
原題:US Household Delinquencies Improve: NY Fed Quarterly Report (1)(抜粋)
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