(ブルームバーグ):中国の北部および東部の主要農業地帯で熱波が広がり、今後数日間にわたりトウモロコシやコメ、綿花の生育が被害を受けるリスクが高まっている。
民間気象予報会社ヴァイサラによれば、高気圧の影響で今週は平年を上回る高温となる見通し。東北三省の一角、遼寧省の瀋陽では6日まで最高気温が35-38度となる見込みで、北京市でも週末に向け30度台前半から半ばの暑さが続く。
中国トウモロコシ生産量の約10%を占める山東省の気候センターは先週、少なくとも5日まで30度台半ばから後半の高温が続くことで、夏トウモロコシの収量が抑制される可能性があると警告した。湿った空気の流入で湿度が高まり、農作物の病害リスクも強まるかもしれないという。
トウモロコシ全国生産量の約7%を占める遼寧省の当局も懸念を示している。遼寧省錦州市は7月31日、「トウモロコシやコメなど主要作物は現在、重要な生育段階にあり、傾斜地や砂地では土壌水分の減少が加速している」と説明した。
ヴァイサラの気象学者カイル・タプリー氏は、遼寧省と内モンゴル自治区でトウモロコシと大豆が高温ストレスを受ける恐れがあるとも分析している。
猛烈な暑さは、中国北西部の新疆ウイグル自治区にも広がる見通しだ。中国産綿花のほぼ全量を生産している同自治区の気候センターは先週公表した早期警戒通知で、8月11日まで広い範囲で35度以上の高温が続くと予測し、自治区の中心都市ウルムチの南東に位置するトルファンでは最高50度に達する可能性があると予報した。
新疆ウイグル自治区気候センターは公報で、「高温が長期間続けば、トウモロコシ登熟と綿の実生育、果実肥大に悪影響を及ぼし、生育不良や日焼け、早期成熟につながり得る」と指摘した。
民間気象予報会社マーカス・ウェザーによると、続く高温と干ばつにより、新疆の綿花生産量は今月最大5%減少する可能性がある。
今回の熱波の影響は、中国だけにとどまらない。韓国では2日、南東部の梁山市で観測史上最高となる42.5度を記録した。韓国農村振興庁によれば、蔚山市の一部のナシ園では果実の肥大がやや鈍化し、排水条件の悪い一部のブドウ園では果実のしおれが発生した。
中国では、北・東部が猛暑に見舞われる一方で、南部ではここ数週間にわたり平年を上回る降雨となっており、今後数日間も雨が続く見通しだ。中央気象台は8月1日の公報で、特に広東省と広西チワン族自治区で今週大雨が予想され、中国南部ではイネいもち病の発生リスクが高まるとした。
原題:China Warns of Crop Risks as Heat Sweeps Agricultural Regions(抜粋)
--取材協力:Martin Ritchie、Jaehyun Eom.
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