(ブルームバーグ):日産自動車は3日、4-6月期(第1四半期)の営業利益が779億円だったと発表した。円安やコスト削減が寄与し前年同期比で黒字転換を果たした。
日産の第1四半期営業利益はブルームバーグが事前に集計したアナリスト8人の市場予想平均値である60億円の黒字を大幅に上回る。今期(2027年3月期)の営業利益予想は従来の2000億円を据え置いた。無配としていた年間配当や通期の想定為替レートは従来予想を据え置いた。
日産によると、第1四半期で600億円のコスト削減を実現。時間あたりの労務費単価を20%改善する目標を前倒しで達成したほか、開発や生産、購買などものづくりを中心としたコスト低減活動も貢献した。
歴史的な円安による追い風はあるものの、国内自動車メーカー各社は中東情勢の緊迫化や米国の関税、原材料費の高騰といった難題に直面しており、事業環境は厳しさを増している。とりわけ経営再建の途上にある日産は今期の販売が落ち込んでおり、先行きには不透明感が増している。
販売台数は勢いを取り戻すに至っておらず、第1四半期の世界販売は前年同期比0.9%減の70万1000台だった。特に中国市場で事業環境の厳しさが増しているとして通期の世界販売台数の見通しを従来の330万台から315万台へ下方修正した。ただ、台数と車種構成をあわせた販売面の収益性は改善を示している。
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