(ブルームバーグ):米銀JPモルガン・チェースのアナリストは、JPモルガン独自の指標が「現時点で買いシグナルを示している」と指摘した。これまではS&P500種株価指数が上昇に向かう局面を示すことが多かったという。
アンドルー・タイラー氏が率いるJPモルガンのグローバル市場インテリジェンスチームによると、戦術的ポジショニングモニターと呼ぶ指標が、S&P500種について「大きな上昇余地」を示している。一方で、半導体株へのポジションの偏りや、米国とイランの戦争の先行きをリスク要因に挙げた。
それでも、引き続き米国株に対して「戦術的に強気」だとしている。債券利回りの低下やドル安、堅調な企業業績が米国株を支えるとみている。
タイラー氏は「こうした追い風は、中東での軍事衝突が沈静化したことや、米金融当局が政策金利を据え置くとの見方によってもたらされている」と述べた。28、29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後も政策金利が据え置かれるとの予想を踏まえた発言だ。
27日の市場では、米国とイランの対立が和らいだことを受けて原油価格は下落したものの、米国株はほぼ横ばいだった。S&P500種は0.02%高、ナスダック100指数は0.3%安で引けた。
タイラー氏は、AIへの投資拡大が半導体メーカーやAI関連インフラを提供する企業にとって「自動的に恩恵をもたらす状況ではなくなった」として、テクノロジー関連銘柄が相場にいくらか圧力をかけているとの見方を示した。
一方で、個人消費は米経済の底堅さを示しているとの見方を示した。家計の純資産や当座預金残高の増加、小売売上高の力強さに加え、信用状態が悪化している兆候がほとんど見られないことを根拠に挙げた。
原題:JPMorgan Sees S&P 500 Set to Rally as a Buy Signal Flashes (1)(抜粋)
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