(ブルームバーグ):29日の株式市場で、仏高級ブランドのエルメス・インターナショナルとケリングの株価パフォーマンスの差が過去最大に広がった。最新決算で両社の明暗が分かれた。
両社の株価パフォーマンスの開きは20ポイントを超え、1993年までさかのぼるデータでは、1日当たりで過去最大だった。
これまでは、高級品セクターの代表格であるエルメスが、高い利益率を維持できる事業モデルを背景に、同セクターの数少ない好材料と見なされていた。一方のケリングは、主力ブランド「グッチ」の売上高がなお減少しているものの、市場予想を上回ったことを追い風に、長期にわたる低迷から脱しつつある。
エルメスの株価は11%下落し、2023年1月以来の安値を付けた。同社のエリック・デュハルグエ最高財務責任者(CFO)がアナリストに対し、2027年の製品価格の引き上げ幅は今年より小さくなるとの見通しを示したためだ。これにより、第2四半期に主力の皮革製品部門の売上高が市場予想を下回ったことや、中国での成長鈍化への懸念から既に弱気だった市場心理が一段と悪化した。
一方、ケリング株は17%上昇し、2002年以来の大幅高となった。グッチの売上高が再び市場予想を上回り、ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)による事業再建の取り組みが軌道に乗りつつあるとの投資家の見方が強まった。
より広い視点で見ると、中東紛争は欧州高級品セクターに新たな打撃を与えた。新型コロナウイルス流行後の相次ぐ値上げや中国需要の低迷が業界の重しとなる中、この3年間の成長鈍化に拍車をかけている。ゴールドマン・サックス・グループが算出する欧州高級品セクターのバスケット指数は、3月の安値から持ち直したものの、今年に入って7.8%下落している。
原題:Hermès, Kering Record Stock Spread Highlights Diverging Paths
(抜粋)
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