カナダのカーニー首相は、9月14―15日に主要都市トロントで、投資サミットを開催する。100を超える投資会社や企業、政府機関のトップらが一堂に会する見通しだ。

事情に詳しい関係者によると、同サミットには、ブラックストーンのジョン・グレイ社長、ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)、英バークレイズのC.S.ベンカタクリシュナンCEOらが出席する予定だ。サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)やシンガポールのテマセク・ホールディングスなど、政府系ファンドの代表者らも招待を受け入れた。

会議では、エネルギー安全保障、防衛支出、AI、インフラ整備や投資案件などが議題となる見通し。

世界の投資マネーを引き寄せ、ビジネスが生まれる場としてカナダを再構築する構想を掲げるカーニー氏にとって、サミットは重要な一歩となる。

サミットの出席者が運用する資産総額は、カナダで開かれる会合としては過去最大規模になる見通しだ。匿名を条件に語った政府関係者が明らかにした。カナダ政府はこのサミットを定例開催としたい考え。

カーニー首相は、5年間で5000億カナダ・ドル(約58兆1600億円)の民間投資を呼び込むことを目標に掲げている。資金の一部は、港湾やパイプラインなどの整備に充てられ、アジアや欧州向け輸出拡大を後押しする見通しだ。一方で、政府は鉱業やテクノロジーなどの分野への投資拡大も目指している。

計画に詳しい関係者によると、カナダ政府はサミットに向け、投資家が参加できる政府支援案件に加え、非公開企業や上場企業によるプロジェクトを盛り込んだ包括的な案件リストを作成している。

サミットが開かれる9月中旬のトロントは、例年以上のにぎわいとなりそうだ。同時期にトロント国際映画祭が開催されているほか、カーニー首相主催のサミット出席者は、著名人が主催するディナーなどの関連イベントにも参加できる。ミルケン研究所も、ほぼ同じ時期にトロントで初のサミット開催を計画している。

原題:Carney Draws Fink, Gray to Exclusive Investing Summit in Toronto(抜粋)

--取材協力:David Ramli、Amanda Cantrell、Jack Sidders、Mathieu Dion、Derek Decloet、Melissa Shin、Preeti Singh、Leonard Kehnscherper.

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