トランプ米大統領は28日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した。米国とイランが攻撃の応酬を停止する中、トランプ氏はイランへの空爆再開を避けるとともに、外交交渉の進展を探っている。

トランプ氏は28日、FOXニュースのインタビューで、「現在、われわれは非常に有利な立場にあると思う」と発言。そのうえで、合意に至らなければ、イランの主要な橋を爆撃すると改めて警告しつつ、「それを避けられるなら、そうしたい」と語った。

米国は約2週間続けたイランへの攻撃を4日前に停止し、これに対してイランも湾岸諸国への報復攻撃を停止している。

中東情勢の緊張が和らぐとの見方を背景に、原油相場は28日の取引で下げ幅を拡大。北海ブレント先物は1バレル=84ドルを割り込んだ。

ネタニヤフ首相の報道官によると、長年の対イラン強硬派として知られた故グラム上院議員の葬儀に参列するためワシントンを訪れていた同首相は、トランプ氏と「非常に良い」会談を行い、トランプ氏が対イラン政策でいかなる道を選んでも支持する姿勢を示した。

同報道官はブルームバーグに対し、イスラエルは「トランプ大統領が選ぶいかなる道も全面的に支持する。誰もが望む交渉による平和的解決でもよいし、必要なら強硬な手段を取ることもできる」と語った。

別のイスラエル政府当局者によると、イスラエルが反対している米国によるトルコへのF35戦闘機の売却は会談で議題に上らなかった。また、米国とイスラエルが核施設の存在を疑い、トランプ氏も攻撃対象となる可能性に言及してきたイランの「ピックアックス山」の将来についても協議されなかった。

ホルムズ海峡巡る交渉

事情に詳しい関係者によると、オマーンとイランの交渉担当者は、ホルムズ海峡を通る船舶の本格的な通航再開に向けた合意をまとめる作業を進めている。この合意が成立すれば、イランは核開発計画を巡る米国との正式な交渉を再開し、戦争が恒久的に終結する可能性があるという。

オマーンとイランの交渉担当者は週末にテヘランで会談し、現在も協議を続けている。オマーン当局者は数日以内にも交渉の進展を示す発表を行いたい考えだという。

一方、イラン政府当局者は国営テレビに対し、オマーンが提案したホルムズ海峡の「共同管理」案には満足していないと述べた。

足元の原油価格の下落は、米国内のガソリン価格を押し下げ、トランプ氏への政治的圧力を和らげる可能性が高い。夏のドライブシーズンの最盛期にガソリン価格が急騰したことで、もともと国民の支持を得られていなかった戦争への反発が強まり、11月の中間選挙を控えるトランプ氏率いる共和党への逆風となっていた。

ただ、中東地域の緊張は依然として高い。イランは、許可なくホルムズ海峡を通航しようとする船舶への警告を続けている。位置情報を発信するトランスポンダーを作動させたまま海峡を航行する船舶はほとんどない。

原題:Trump, Netanyahu Meet at White House, US Dials Back Iran Threats(抜粋)

--取材協力:Jennifer A Dlouhy、Kate Sullivan.

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