(ブルームバーグ):米清涼飲料大手コカ・コーラは2026年通期の業績見通しを引き上げた。サッカーの男子ワールドカップ(W杯)で主要スポンサーを務め、4-6月(第2四半期)の需要が堅調だった。
同社は為替などの影響を除く本業ベースの売上高の伸び率について、従来の4~5%から5%へ見通しを引き上げた。1株利益の伸び率見通しも、最大8%へと1ポイント引き上げた。
今回の強気な見通しは、業界全体で従来の高カロリー炭酸飲料から消費者離れが進む中でも、無糖炭酸飲料やスポーツドリンク、水など幅広い飲料ブランドを展開する同社が、消費者の支持を着実に広げていることを示している。今年前半にジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)の後任となったエンリケ・ブラウン氏への経営移行を円滑に進める追い風にもなっている。

コカ・コーラの株価はニューヨーク時間午前9時34分現在、前月比2.2%上昇。同社株は年初から27日までに20%上昇し、S&P500種株価指数の約8%の上昇率を上回っている。
ブルームバーグ・インテリジェンスのケネス・シェイ氏はリポートで、消費者の節約志向が強まり、同社が販売拡大を値上げに依存している兆しがあるものの、飲料市場での圧倒的なシェアが経営陣の業績目標達成への自信を支えていると指摘。ただ、目標達成には「新CEOのブラウン氏が商品開発やマーケティングのペースを加速させる必要があるかもしれない」と述べた。
4-6月期は値上げに加え、消費者がより高価格帯の商品を選んだことが寄与し、売上高は2%押し上げられた。前年同期には6%増加していた。
4-6月期決算は利益、売上高とも市場予想を上回った。対象期間には約5週間にわたるW杯の約半分の期間が含まれていた。
W杯の開催地となった北米では、本業の売上高が7%増加し、ブルームバーグが集計したアナリスト予想の最高値も上回った。北米は同四半期の売上高全体の約40%を占め、地域別で最大の市場だった。
コカ・コーラの発表によると、W杯に合わせて展開した大規模な広告・宣伝活動により、2500人超のコンテンツクリエーターの協力もあって、同社ブランドはSNSで90億回閲覧された。
好調な売上高を背景に、調整後の1株利益は11%増加した。前年同期の4%増を上回り、2四半期連続で2桁の増益率を達成した。同社がこうした実績を記録するのは2021年以来となる。
同社は今月、サイバー攻撃を受けたことから、米国で牛乳ブランド「フェアライフ」の事業を停止した。27日には、生産の大半を再開したと明らかにした。
原題:Coca-Cola Raises Guidance, Buoyed by World Cup Sales Lift (2)(抜粋)
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