(ブルームバーグ):英銀バークレイズは、米ウォール街の金融機関に近い報酬体系への移行を進めている。アンナ・クロス最高財務責任者(CFO)は28日、固定給を抑える一方で、業績連動型の変動報酬を引き上げる方針を明らかにした。
同行が決算資料で公表したところによると、今年上期の業績連動報酬は13億ポンド(約2830億円)と、前年同期の約10億ポンドから約30%増加した。一方、同期間の給与の伸びは1%未満にとどまった。
クロスCFOは4-6月(第2四半期)決算の報道向け説明会で、下期には人件費が1億から1億5000万ポンド増加する公算が大きいと述べた。増加の背景には、「重要なリスクテーカー」と呼ばれる最上級のバンカーに対する報酬体系をバークレイズが見直していることがあるという。
中長期的には、上級バンカー全体について業績連動報酬の比率を引き上げる方針だと同氏は説明した。
英国は昨年、報酬の多くが給与ではなくボーナスで支給されることが一般的な米国を参考に、金融機関従業員の報酬規制を見直した。この制度変更を受け、JPモルガン・チェースやシティグループなどの米銀の英国部門は、同国の一部上級幹部について固定給の引き下げを検討している。
バークレイズは2月、2025年のボーナス原資を少なくとも過去5年間で最高の22億1000万ポンドに引き上げたと発表した。
原題:Barclays Moves to Wall Street Pay Model With Higher Bonuses(抜粋)
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