中国の石油輸入各社は、ロシアの主力原油ESPOの確保を例年より数週間早く進めている。中東の石油輸送を巡るリスクの高まりを受け、供給確保を急いでいる。

市場関係者によると、ロシア極東の太平洋沿岸にあるコジミノ港から8月に積み込まれる全ての貨物はすでに売約済みとなり、9月積みの複数の貨物も取引された。

通常より速い販売ペースで、旺盛な買い意欲を背景にESPOの価格は北海ブレントに対して1バレル=約1ドルのディスカウントまで縮小した。2週間前は3-4ドルのディスカウントだった。

今回の早期購入は、通常のESPO取引パターンからの変化を示している。比較的流動性が高く硫黄分が少ない軽質・低硫黄原油のESPOは、コジミノ港から中国まで約1週間で輸送できるため、通常は買い手がかなり前から貨物を確保する動機はあまりない。

しかし今は、中東情勢の緊迫化によってペルシャ湾からの原油輸送の見通しが不透明となっており、石油精製各社は供給確保を優先するため、追加コストを負担する姿勢を示しているようだ。

ボルテクサの中国市場担当主任アナリスト、エマ・リー氏は、「ユニペック(UNIPEC)を中心とする中国の大手石油会社は7月以降、ロシア産ESPO原油を積極的に買い進めている。中東での新たな混乱によって8月および9月積みの購入がさらに加速した」と述べた。

ユニペックの親会社、中国石油化工(SINOPEC)の担当者は、コメントを求める電子メールに現時点で回答していない。

原題:China Rushes to Buy East Russian Oil as Middle East Risks Grow(抜粋)

--取材協力:Yongchang Chin.

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