米食品医薬品局(FDA)は、重い下痢を引き起こす寄生虫によるサイクロスポーラ症の新たな感染拡大を調査している。感染源が特定されていない症例が72件に上っている。

FDAが22日明らかにした今回の事例は、米中西部を中心に感染者が急増する中での新たな感染拡大となる。中西部の事例はテイラー・ファームズが供給したレタスとの関連が確認され、同社は商品を回収した。FDAは既に、ほかにも複数のサイクロスポーラ感染群を調査している。

相次ぐ感染拡大は消費者を混乱させ、投資家の不安もあおっている。FDAは新たな感染拡大について、特定の商品との関連は確認されていないとした。それでも、サラダ中心のメニューを展開する米スイートグリーン株は22日に一時13%余り下落。メキシコ料理チェーン、チポトレ・メキシカン・グリル株も一時4%余り下げ、この日の安値を付けた。両社と感染拡大との関連はこれまで確認されていない。

傘下のタコベルがテイラー・ファームズ関連の感染事例と先週結び付けられたヤム・ブランズの株価は、一時1.4%下落した。

スイートグリーンとヤムは取引終了までに下げ幅を縮小し、ヤムは小幅高で引けた。

寄生虫サイクロスポーラは、特定の商品や感染源を突き止めるのが極めて難しいことで知られる。摂取から発症まで通常は最長2週間かかるため、その頃にはレシートが捨てられ、原因究明の手掛かりとなる記憶も薄れている。

FDAは新たな感染拡大を公表したが、影響を受けた州など詳しい情報は示しておらず、疑問が多く残る。

サイクロスポーラは暖かい季節に繁殖しやすく、感染者は毎年夏に増加する。米疾病対策センター(CDC)によると、今夏これまでに41州で数千人が感染し、少なくとも300人が入院した。同センターが21日発表した。

通常、全米の年間感染者数は100人未満だ。

FDAは先日、テイラー・ファームズのレタスを巡る検査結果の一つが偽陽性だったと説明し、回収対象の拡大を見送った。ただ、これによって同社の関与が否定されたわけではない。

FDAがCDCや州保健当局と行った調査では、感染者の大半が中西部のタコベル店舗を利用し、テイラー・ファームズから仕入れたアイスバーグレタスを食べていた。テイラー・ファームズは「メキシコ中部産のアイスバーグレタスを全て自主的に撤去している」と説明した。

テイラー・ファームズとFDAの情報発信や対応の遅れを受け、何を安全に食べられるのかを巡って顧客の間に混乱が広がっている。

原題:FDA Is Investigating Another Cyclospora Parasite Outbreak (1)(抜粋)

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