欧州で先月販売されたプラグインハイブリッド車の新車は、3分の1余りを中国ブランドが占めた。中国の自動車メーカーは、将来的な関税導入の可能性を見据え、同モデルの販売を積極的に拡大している。

データフォースのアナリストがまとめたデータによると、比亜迪(BYD)や奇瑞汽車などの中国メーカーは、6月のプラグインハイブリッド車の納車台数で過去最高となる34%のシェアを獲得した。一方、中国メーカーの完全電気自動車(EV)および非プラグインハイブリッド車のシェアは、おおむね横ばいだった。

データフォースのアナリスト、ジュリアン・リッツィンガー氏によると、中国の自動車メーカー各社は、欧州連合(EU)がプラグインハイブリッド車にも関税を課す場合に備え、販売を拡大している。現在、高関税の対象となっているのは中国製の完全EVのみだが、独紙ハンデルスブラットは、プラグインハイブリッド車も近く関税の対象となる可能性があると報じた。EUは追加関税を導入する計画があるかどうかについて明らかにしていない。

リッツィンガー氏は、中国自動車メーカーは「関税が導入される頃には市場に十分浸透し、販売店網も構築されているだろうと予想しており、EUがそれを切り崩そうとすれば、現地経済に重大な混乱を招くことになると見込んでいる」と述べた。

近年、排出ガス規制の強化を背景に、多くの欧州メーカーが完全EVに注力する一方、中国メーカーはハイブリッド技術の開発を進めてきた。充電インフラの整備が十分ではなく、車両価格も高止まりする中、完全EVへの移行に不安を抱く欧州の消費者を、中国メーカーの多くの車種が取り込んでいる。

フォルクスワーゲン(VW)をはじめとする欧州メーカーは、中国メーカーの台頭への対応に苦戦している。中国市場では、手頃な価格で最新技術を備えた現地ブランドにシェアを奪われる一方、自国市場でも新モデルで消費者を引き付けるのに苦戦している。

データフォースによると、6月の欧州における新車販売台数の11%、完全EVの15%を中国ブランドが占めた。プラグイン式・非プラグイン式を含むハイブリッド車では、約4台に1台が中国ブランドだった。

なお、6月のデータには、夏季休業期間中だったスウェーデンの販売台数は含まれていない。

原題:One in Three Plug-In Hybrid Cars Sold in Europe Is Now Chinese

(抜粋)

--取材協力:Sasha Draeger-Mazer.

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