(ブルームバーグ):トランプ米大統領とイラン当局者が、協議が近く再開される可能性は低いとの認識を示す中、米国はイランに対する空爆の範囲を拡大した。
イランのメディアが報じたところによると、米軍は北西部タブリーズ近郊の軍事施設を攻撃した。2週間前に両陣営の敵対行為が激化して以来、この地域が攻撃を受けたのは初めてとみられる。
地元メディアは、イラン政府が22日早朝、首都テヘランで防空体制を発動したと報じた。米軍はまた、イラク国境に近い西部の街も攻撃した。
イランに対する米国の攻撃は11日連続となり、イラン側もクウェート、バーレーン、ヨルダンにある米軍基地を再び攻撃した。
イランのモメニ内相は21日、カタールと並び主要な仲介役を務めるパキスタンを訪問したが、会談によって緊張が緩和された兆しは見られなかった。
メヘル通信によると、内務省の報道官はパキスタン訪問後、「現在、交渉は行われておらず、可能なのはメッセージのやり取りだけだ」と述べた。さらに、「われわれの新たなメッセージは、敵が覚書に違反したのであり、覚書は順守されるべきだ」と語り、事実上破綻した6月17日の暫定和平合意に言及した。
米国は、イランがホルムズ海峡の通航再開および同海峡を通過する船舶への攻撃停止に合意するまで、空爆を強化するとしている。これまでのところ、イランは譲歩する姿勢を見せておらず、イランが新たな交渉を求めているとのトランプ氏の主張を否定している。
一方、イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、新たな戦線を開く可能性を示唆し、サウジアラビアの港に寄港しようとする船舶は標的となる可能性があると船主らに警告した。フーシ派は、紅海南端のバベルマンデブ海峡付近から船舶を攻撃する準備を整えたと、世界の海上交通を監視する共同海事情報センター(JMIC)が明らかにした。
原題:US Widens Strikes on Iran as Trump Downplays Prospects of Talks
(抜粋)
--取材協力:Raeedah Wahid、Tom Fevrier、Vivien Ngo.
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