米投資会社ブラックストーンは、資産運用大手のウェリントン・マネジメントおよびバンガード・グループと連携し、個人投資家向けのプライベート資産ファンド2本を設定した。年金基金や機関投資家向け運用を主力としてきた同社は、個人向け事業を本格展開し、一般投資家の間での知名度向上を目指す。

22日の3社発表によると、「WVBブラックストーン・オール・プライベート・ファンド」はプライベートエクイティー(PE、未公開株)、プライベートクレジット、インフラ、不動産の各分野にわたるブラックストーンの恒久型ファンド(運用満期のないファンド)への投資機会を提供する。

2本目の「WVBオール・マーケッツ・ファンド」は、ブラックストーンの恒久型ファンドに加え、バンガードの債券およびインデックス運用戦略、ウェリントンのアクティブ運用による上場株式戦略を組み入れる。

今回の新たなファンドは、昨年発表された戦略的提携の成果だ。ブラックストーンのジョン・グレイ社長はインタビューで、新ファンドはまずバンク・オブ・アメリカ(BofA)の一部顧客向けに提供されると説明した。これを通じて、大口投資家や富裕層の個人投資家がブラックストーンの運用戦略にアクセスできるようになると述べた。

「当社にはリスク・リターン特性の異なるさまざまな運用戦略がある。それらを組み合わせることで、投資家にとって非常に魅力的な運用ソリューションを提供したい」とグレイ氏は語った。

両ファンドはいずれもクローズドエンド型で、解約にはそれぞれ3%、10%の上限が設けられる。

ファンド運用会社をはじめとする資産運用各社は、プライベート資産市場に新たな投資家層を呼び込む方策を模索している。プライベート資産を巡る当初の熱狂が一服する中、新たな投資家層の開拓は一段と重要性を増している。

プライベートクレジットファンドでは今年、投資家の解約請求が相次ぎ、厳しい局面にある。PE市場でも投資先企業の売却(エグジット)が低迷し、資金調達環境も悪化している。

グレイ社長はブラックストーンの恒久型ファンドについて「力強い運用実績を上げている」と自信を示した。

原題:Blackstone Debuts Funds to Bring Private Markets to Main Street(抜粋)

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