韓国サムスン電子は折りたたみ式スマートフォンのラインアップを刷新し、エンターテインメント機能を重視した新モデルを投入した。近くこの市場への参入が見込まれるアップルを迎え撃つ。

サムスンが投入するのは「Galaxy Z Flip 8」と「Galaxy Z Fold 8」、「Galaxy Z Fold 8 Ultra」の3モデル。価格はそれぞれ、19万2680円と26万7680円、29万6780円から。最上位機種のUltraは従来の縦長デザインを維持した。一方で大半の消費者向けとなる中位モデルのFold 8は、より短く幅広いデザインを採用し、動画視聴や読書、ゲームに適した設計になっている。

アップルは9月に初の折りたたみ式iPhoneを発表すると見込まれている。この形状のスマートフォンは華為技術(ファーウェイ)などの中国メーカーが先行しており、グーグルの初代「Pixel Fold」も同様のデザインだった。しかしサムスンとアップルの新モデル投入で、折りたたみ式スマートフォンは米国で大規模な販促合戦を引き起こしそうだ。

サムスンは22日から予約を受け付け、8月7日に出荷を開始する。以下は新製品の概要。

「Galaxy Z Fold 8」

従来の折りたたみ式より縦に短く、横に長いデザインのGalaxy Fold 8

Galaxy Z Fold 8は、従来モデルよりも縦に短く、横幅を広げた新デザインを採用。軽量化によって外側の5.5インチディスプレー上部にも親指が届きやすく、操作性を向上させた。展開時の7.6インチディスプレーは4対3のアスペクト比となり、動画をより大きく表示できるため、従来のスマートフォンより没入感の高い視聴体験を実現する。

「Galaxy Z Fold 8 Ultra」

細長タイプのデザインを継承した「Galaxy Z Fold 8 Ultra」(右)

Galaxy Z Fold 8 Ultraは、従来の縦長・細身のデザインを継承した。高性能カメラや、2画面を並べたマルチタスクを重視するユーザーを意識した、最上位モデルと位置付けられている。開閉しやすさを高めたほか、無線充電への対応や、薄型化しながら5000mAhバッテリーを搭載するなど、実用性を強化した。

「Galaxy Z Flip 8」

「Galaxy Z Flip 8」

よりカジュアルなGalaxy Z Flip 8は、前モデルより値上げされた一方で、プロセッサーはクアルコム製に戻し、シリーズ最薄のデザインを実現した。外側ディスプレー「FlexWindow」は機能が大幅に強化され、本体を開かずに多くのアプリを利用できるようになった。

AI機能

新しいGalaxy Zシリーズには、複数のAI機能が搭載される。グーグルGeminiのエージェント機能は40以上のアプリに対応し、コンサートチケットの予約などを代行する。また動画内の人物を自動で追尾し、SNS向けの縦長比率で切り出して撮影できる新機能や、テキスト入力だけでホーム画面用のカスタムウィジェットも作成できる。

原題:Samsung Overhauls Foldable Phones Ahead of Apple Entering Market(抜粋)

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