(ブルームバーグ):米アルミニウム最大手のアルコアは、アルミナの2026年生産見通しを引き下げた。4-6月(第2四半期)はアルミ価格の上昇で売上高が押し上げられたが、オーストラリアの精製所での操業上の問題による生産低下が影を落とした。
同社は16日に発表した4-6月期の決算資料で、アルミナの今年の生産見通しを950万-960万トンに引き下げた。従来予想は970万-990万トンだった。アルミナ出荷見通しも下方修正した。一方、アルミの生産・出荷見通しは据え置いた。
アルコア株は時間外取引で一時7%超下落し、その後下げ幅を縮小した。
見通しの引き下げは、西オーストラリア州のピンジャラ精製所で生産量が減少したことを反映している。3月下旬に操業の乱れが生じ、熱帯低気圧「ナレル」に伴うガス供給の混乱でさらに悪化したと同社は説明した。同精製所はアルコアにとって最大級のアルミナ供給源の一つ。アルミナは、アルミの原料であるボーキサイトの採掘から、最終製品であるアルミ地金の製錬に至る工程をつなぐ重要な中間原料だ。
同社のアルミ事業の4-6月期業績は、金属価格の上昇と休止していた製錬所の再稼働が追い風となり堅調だった。アルミ部門の調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は10億7000万ドル(約1740億円)に増え、アナリスト予想を上回った。ただ、軟調な見通しがこれを打ち消した。
アルミ価格は過去12カ月で約20%上昇している。中東での供給混乱に加え、電力網やデータセンター、エネルギー移行に伴う需要が新規生産を上回るとの見方が相場を支えている。価格上昇を背景に、アルコアの4-6月期売上高は約40億ドルと過去最高に達した。
今回の決算は、アルミの需要拡大が続くと見込むアルコアがオーストラリアの鉱業会社サウス32のアルミナ、アルミ、ボーキサイト事業を最大56億ドルで買収することで合意してから数週間後に発表された。
原題:Alcoa Shares Tumble After Cyclone Cuts Into Alumina Output (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.