オマーン沖で複数の原油タンカーが船舶間で積み荷を移し替える作業を行っているのが確認された。最近のイランによる攻撃後も、タンカーがホルムズ海峡を通航し、通過後に積み荷を別の船舶へ移し替えている実態を示している。

欧州連合(EU)の地球観測プログラム「コペルニクス」の衛星画像によると、少なくとも4隻のタンカーが、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ港やオマーンのソハール港付近で積み荷を移し替えていた。これらの海域は、ホルムズ海峡を往来する船舶が積み荷を最終目的地へ向かう別の船舶へ移し替える主要な拠点となっている。

各タンカーがいつ到着したかは明らかではない。ただ、地政学リスクが高まる中、追加の保険料負担も必要となるため、船舶がこれらの海域に長くとどまる動機は乏しい。

一部の船舶が依然としてホルムズ海峡を抜けていることを示す動きも確認された。7月11日にペルシャ湾内で最後の位置情報を発信した後、信号が途絶えていた2隻の船舶が、15日夕にオマーン湾の外側で確認された。両船が海峡をいつ通過したかは不明だが、途中で停泊していなければ、シグナル・オーシャンのデータに基づくと、14日夜にはホルムズ海峡の中央付近を位置情報の発信を停止した「ダーク航行」で通過していたとみられる。

イランが今週初め、UAE向けの原油を輸送していた船舶を攻撃して以降、ホルムズ海峡の通航が維持されるかどうかへの関心が高まっている。一連の攻撃は、ホルムズ海峡経由の原油輸送を圧迫しており、実際に海峡を通過する船舶は減少。船主はより慎重な対応を迫られ、保険料も急騰している。

ペルシャ湾を出入りする航路の運賃は高水準にあり、リスクがあるにもかかわらず、一部の船主は最終的に航行の継続を選択する可能性がある。

世界の海上交通を監視する共同海事情報センター(JMIC)は16日、ホルムズ海峡を通過する商業船舶の航行は継続しているものの、通常より少ない水準にとどまっていると発表した。

「最近の攻撃を受け、運航会社は慎重姿勢を維持しており、複数の企業が通航を延期した」とJMICは説明。「脅威レベルが高い状況にもかかわらず、米国の支援を受けた商船の通航は続いている」とした。

過去48時間に米国が10隻のホルムズ海峡通航を支援したことも明らかにした。

原題:Dark Ships and Oman Transfers Indicate Hormuz Transits Continue(抜粋)

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