(ブルームバーグ):ベテラン投資家のドナルド・サスマン氏が率いるパロマ・パートナーズは、過去3年間で運用資産が減少したことを受け、長年採用してきたマルチストラテジー型ヘッジファンドの運営方針を見直し、最も確信度の高いポートフォリオマネジャーに運用を集中させる方針に転換する。
事情に詳しい関係者によると、パロマはポートフォリオマネジャーのチーム数を約10チームに削減する。ピーク時と比べて約50%の縮小となる。今後は、巨額の運用資産を必要とせず、運営コストが低いうえ、市場での過度な競合が起きにくい債券アービトラージやシステマティック運用の一部戦略に軸足を移すという。関係者は非公開情報であることを理由に匿名を条件に語った。
規制当局への届け出とブルームバーグの報道によると、同社の運用資産は昨年末時点で約11億ドル(約1790億円)と、2023年の約40億ドルから減少した。
同社の広報担当者は電子メールによる声明で、規模と戦略の幅広さがますます大手プラットフォームに有利に働く中、パロマは相関性の低い戦略を手掛ける少数精鋭のポートフォリオマネジャーに資金を集中する方針だと説明した。
今回の縮小は、投資家が多様な運用戦略と、優秀なトレーディング人材を獲得・維持するための豊富な経営資源を持つ業界最大手へ資金を移す中、マルチストラテジー型ヘッジファンド業界が再編局面に入っていることを示している。
今年に入り、米ヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントにかつて在籍していたボビー・ジェイン氏は、マルチストラテジー事業では規模が極めて重要だと従業員に伝えたうえで、主力ファンドの外部資金をすべて返還し、その運用戦略をミレニアム向けに専念させることを決めた。
1981年設立のパロマは、シタデルやミレニアム、ポイント72アセット・マネジメントといった現在の業界大手に先立って設立された。
関係者によると、パロマの今年上期の運用成績は3%のマイナスだった。同社の広報担当者は運用成績についてコメントを控えた。
原題:Multistrat Hedge Fund Paloma to Cut Teams in Latest Pivot
(抜粋)
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