イーロン・マスク氏率いるスペースXの株価は15日、上場以来の最安値に下落した。ロケットや人工衛星、AI事業への期待を背景に集まった投資家の熱狂は、取引開始からわずか1カ月で急速にしぼんだ。

スペースX株は一時、前日比2%安の133.34ドルまで下落。先月実施された新規株式公開(IPO)で投資家が支払った公開価格135ドルを下回った。株価はIPO銘柄に特有の激しい値動きが続いている。上場後最初の3営業日で約50%急騰したものの、その後の3営業日で約25%下落した。

株価にはなお下押し圧力がかかる公算が大きい。初期投資家による売却を制限してきた複数のロックアップ期間のうち、最初の期間は四半期決算の発表後に解除される予定だ。決算は数週間以内に公表される見通し。ロックアップ解除後に初期投資家が売りに動けば、株価は一段安となる恐れがある。

株価の当初の上昇には、指数連動型ファンドによる機械的な買いも寄与した可能性がある。スペースX株はIPOからわずか2週間後の6月下旬にラッセル1000指数に採用され、7月に入るとナスダック100指数にも採用された。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ロブ・デュボフ氏は、両指数への採用に伴い、指数連動型ファンドから少なくとも54億ドルの買い需要が生じると試算していた。

株価は下落しているものの、ウォール街では依然として強気の見方が大勢を占めている。IPOの引き受けに関与した証券会社のアナリストに課される慣例的なクワイエット・ピリオド(調査リポートの公表禁止期間)が終了すると、各社が相次いで強気の投資判断を示した。レイモンド・ジェームズは最も強気で、「強い買い」の投資判断でカバレッジを開始。目標株価をウォール街で最高となる800ドルとし、IPO価格を約500%上回る水準に設定した。

ブルームバーグの集計では、アナリストの8割超が同社株を「買い」相当と評価している。平均目標株価は約238ドルと、足元の株価を約78%上回る水準だ。

原題:SpaceX Shares Fall Below IPO Price for First Time as Hype Fades(抜粋)

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