米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が発表した4-6月(第2四半期)決算は、売上高が市場予想を上回った。炎症性疾患やうつ病治療薬の需要が好調だった。ただ、医療機器事業を巡る懸念はなお残っている。

売上高は253億ドル(約4兆1000億円)となり、アナリスト予想平均を上回った。同社は2026年通期の売上高と利益の見通しも小幅に引き上げた。医療機器部門は、アビオメッドの補助人工心臓ポンプ事業の低迷や、不整脈治療機器を巡る競争の激化が一因となり、市場予想をやや下回った。

J&Jは毎四半期、競合各社に先駆けて決算を発表するため、その内容は業界全体の先行指標と受け止められている。アナリストは同社には医療機器事業の立て直しが必要だと指摘する一方、食品医薬品局(FDA)を巡る最近の混乱や、J&Jと同業他社がホワイトハウスと合意した一部薬価の実質的な引き下げにもかかわらず、医薬品事業の売り上げは堅調だとみている。

JPモルガンのアナリスト、クリス・ショット氏はリポートで「J&Jは主力医薬品の一部で特許切れの影響を乗り越えつつあり、同業他社の中でも比較的懸念材料が少ない企業の一つだ」と指摘。「今回の決算は、J&Jの力強い成長基調を改めて裏付ける内容だったとみている」と述べた。

J&J株はニューヨーク時間午前9時50分時点で1%未満の上昇となった。14日までの過去1年間では60%超上昇している。

一部のアナリストは医療機器部門に注目している。同部門では補助人工心臓ポンプのリコールが発生したほか、不整脈治療機器事業は競争の激化に直面している。こうした課題を受け、医療機器事業が年後半にどのような業績を上げるかが焦点になると、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジョン・マーフィー氏は指摘した。

J&Jによると、売上高は前年同期比6.6%増加した。低価格品との競争で乾癬(かんせん)治療薬「ステラーラ」の売り上げは減少したものの、全体としては増収を確保した。

一方で、複数の新しい医薬品が力強い成長をけん引した。多発性骨髄腫治療薬で主力製品の「ダラザレックス」や、自己免疫疾患治療薬「トレムフィア」の売り上げが伸びた。トレムフィアは、炎症性腸疾患向けの適応拡大が寄与した。

原題:J&J’s Quarterly Sales Beat on Strong Demand for Its Newest Drugs(抜粋)

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