(ブルームバーグ):ゴールドマン・サックス・グループは14日、過去最高の株式トレーディング収入を記録した4-6月(第2四半期)決算発表後、高格付け社債100億ドル(約1兆6200億円)相当の発行条件を決定した。
事情に詳しい複数の関係者によると、投資家から最大で約320億ドルの注文が入り、約3倍の応募超過となった。ゴールドマンが14日発表した4-6月の株式トレーディング収入は四半期ベースで銀行業界の最高記録を塗り替えた。債券・為替・商品(FICC)部門の純収入も前年同期比32%増加した。
米投資適格債市場では、AIインフラ拡充の資金確保を目指す巨大テック企業による大型起債が相次ぎ、新発債への投資意欲が試される状況で、ゴールドマンは大型社債発行に再び動いた。米国とイランとの停戦が崩れたことで、国際的な原油価格の指標、北海原油代表油種ブレント先物は約1カ月ぶりの高値を付け、世界的インフレ見通しの不確実性も増した。
しかし14日公表された6月の米消費者物価指数(CPI)の前月比マイナス幅が予想を上回り、前年同期比の上昇率も予想以上に鈍化したことで、米利上げが差し迫っているとの不安が幾分後退し、株価と債券相場、リスク資産の価格は上昇した。
関係者によれば、ゴールドマンの起債は、2032年7月満期の6年債35億ドル相当と37年7月満期の11年債35億ドル、57年7月満期から31年債30億ドル相当の三つのトランシェで構成される。年限が最も長い社債の利回りは米国債に1.13ポイント上乗せに設定され、仮条件で提示された水準から約0.22ポイント縮小したという。
ブルームバーグの集計データによると、100億ドルの発行額が今回確定し、ゴールドマンの年初来のドル建て投資適格債発行額は合計で440億ドルに達した。ウォール街の金融機関による過去最大の投資適格債発行(160億ドル相当)もこれに含まれる。
ゴールドマンの担当者はコメントを控えた。
原題:Goldman Raises $10 Billion From Latest High-Grade Bond Sale(抜粋)
(予想を下回る米CPIへの市場の反応を追加して更新します)
--取材協力:Ying Luthra.
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