13日の米国株式市場で、前週末10日に米国上場を果たしたSKハイニックスの米国預託証券(ADR)が一時9.3%下落した。AIブームの行き過ぎを巡る懸念を背景に、AI関連銘柄主導で韓国株が急落した流れが米国市場にも波及している。

上場2日目となったSKハイニックスのADRは一時152.37ドルまで売られ、公募価格149ドルまで数ドルに迫った。米市場ではメモリー・ストレージ関連銘柄にも売りが広がり、マイクロン・テクノロジー、サンディスク、ウエスタン・デジタルはいずれも6%を超える下げとなっている。

売り先行で始まった背景には、韓国市場でSKハイニックス株が15%超下げ、過去最大の急落を演じたことがある。主要株価指数の韓国総合株価指数は9%下落し、今年7回目となるサーキットブレーカーが一時発動された。同業のサムスン電子も約11%下落した。

ブルームバーグが集計した取引所データによると、海外投資家は13日にKOSPI銘柄を1兆7000億ウォン(約1800億円)売り越し、その大半をSKハイニックス株が占めた。

市場関係者の間では、業績が市場予想を下回るとの懸念が売りにつながったとの見方が出ている。ADRは上場初日に記録した13%高を巻き戻す展開となっている。

コイン・ビューローの創業者でクロスアセットアナリストのニック・パクリン氏は、「アジア市場でのSKハイニックス株の記録的な下げは、もはや韓国だけの問題ではない。このボラティリティーはナスダック市場にも及んでいる」と、リポートで指摘。

「米韓市場はこれまでになく密接に結び付いており、テクノロジー株への集中が互いの市場に影響を与え合っている。悪循環となっており、株式投資家は警戒すべきだ」と述べた。

13日のKOSPI急落は、AIブームを背景に世界の主要市場を大きく上回る好調ぶりを見せてきた韓国市場が、いかに不安定になっているかを改めて印象づけた。

SKハイニックスはメモリー株高騰の波に乗り、2カ月足らず前に時価総額1兆ドル企業の仲間入りを果たしたが、この日は8750億ドルまで縮小した。サムスン電子の時価総額も1兆ドルを割り込み、両社の株価は先月の高値から30%余り下げた。相場を押し上げてきた熱狂は後退し、市場の期待はより厳しい現実を反映する方向に修正されつつある。

韓国のSKグループの崔泰源会長は10日、米国に対し350億ドル超に上る既存の投資額を大きく上回る規模の追加投資を計画していると、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで明らかにした。

原題:SK Hynix ADRs Tumble in Second Trading Day After Korea Selloff(抜粋)

--取材協力:Henry Ren、Yiqin Shen.

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