(ブルームバーグ):デンマークのラスムセン外相は、米国がグリーンランドに新たな軍事基地を設ける場合、その費用は米国が負担すると述べた。新たな安全保障協定で米国に費用はかからないとしたトランプ米大統領の説明と食い違う。
トランプ氏が22日にデンマーク、グリーンランド両政府と結んだ協定では、米国がグリーンランドに軍事基地2カ所を新設し、既存のピツフィク宇宙基地を拡張することが認められた。必要に応じて、さらに拠点を増やすこともできる。トランプ氏は同日、グリーンランドに「非常に大規模な」軍事基地を2カ所建設すると述べた。
ラスムセン氏は24日、地元通信社リツァウスに対し、米国が協定に基づいてグリーンランドに新たな基地を建設することを決めた場合、「当然ながら米国側が費用を負担することになる」と述べた。
トランプ氏は18日、協定成立を初めてソーシャルメディアで発表した際、「米国には一切費用がかからない」と投稿していた。
リツァウスによると、ラスムセン外相は、米国が使用する土地に賃料はかからないと説明した。ただ、新たな2カ所の基地の具体的な条件は、今後の協議で決める必要がある。グリーンランドを引き続きデンマークの主権下に置く協定本文には、米軍の駐留拡大に伴う費用負担については明記されていない。
今回の協定で、デンマークの自治領グリーンランドを巡る数カ月にわたる交渉が決着した。対立は今年1月、北大西洋条約機構(NATO)加盟国間の深刻な外交危機に発展した。発端はトランプ氏が就任以来、グリーンランドを併合する、あるいは支配権を掌握すると繰り返し警告したことだった。
原題:Denmark’s Top Diplomat Expects US to Pay for New Greenland Bases(抜粋)
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