ロシアの特使がニューヨークで米当局者と会談し、ウクライナでの戦争を協議する見通しだと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

非公表の情報だとして匿名を要請した関係者によると、プーチン大統領の対米経済協力特使を務めるキリル・ドミトリエフ氏がトランプ米大統領の特使を務めるスティーブ・ウィトコフ氏およびジャレッド・クシュナー氏と会談し、戦争に関する米国の提案を受け取る予定だという。

この会談について、これ以上の詳細は現時点で明らかになっていない。

ウィトコフ、クシュナー両氏は今月初め、ロシアが始めた戦争の終結に向けた交渉を再開させようと、モスクワとキーウを訪問した。ロシアのウシャコフ大統領補佐官(外交政策担当)によると、この訪問後にプーチン氏とトランプ氏は「建設的かつ極めて率直な」電話会談を行ったという。

それでもモスクワでの会談で進展はなかったと、事情に詳しい関係者は当時語っていた。ウクライナ全面侵攻は開始から5回目の冬を迎えようとしているが、プーチン氏はウクライナ東部のドネツク州全域を制圧するとの決意を崩していない。

ロシア大統領府のペスコフ報道官はコメントの要請に直ちには応じなかった。ドミトリエフ氏が最高経営責任者(CEO)を務めるロシア直接投資基金はコメントを控えた。

米国は世界的なディーゼル燃料価格の高騰を受け、ロシアとウクライナのエネルギー停戦案を支持している。ロシアがウクライナのエネルギーインフラに対する攻撃を停止する代わり、ウクライナもロシアの石油精製施設への攻撃を控えるという案だ。だが、今のところプーチン氏がそのような提案に合意するという兆しはほぼ見られていない。

ウクライナの代表団も国連のイベントに出席するためニューヨークに現在滞在している。同国メディアのZN.uaは先に、米露にウクライナの当局者を交えた3者会談がニューヨークで準備されていると報じたが、ゼレンスキー大統領の報道官は代表団が帰国の途に就いたと発言。ドミトリエフ氏も3者会談の計画を否定した。

原題:Russian Envoy to Meet With US in New York for Ukraine Proposals(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.