(ブルームバーグ):ウクライナのゼレンスキー大統領は、「政治戦略」の転換の一環として首相を更迭した。ロシアによる攻撃が続く中、冬の到来に備え後任に国営エネルギー会社幹部や前首相を起用することを検討している。
ゼレンスキー氏は国営ナフトガスのセルヒー・コレツィキー最高経営責任者(CEO)、または現エネルギー相で前首相のデニス・シュミハリ氏を後任に起用する方向で検討している。事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。
「新たな政治戦略を実行に移すため、ウクライナでは人事刷新を開始する」とゼレンスキー氏は12日、X(旧ツイッター)への投稿で表明した。
ゼレンスキー氏がエネルギー分野の経験を持つ人物を次期首相候補として検討している背景には、冬を控えたエネルギー対策がある。ロシアは昨冬、ウクライナの送電網やエネルギーインフラを空爆で繰り返し攻撃し、厳しい寒さの中で電力や暖房、水道の供給に深刻な支障が生じた。
同大統領は12日、Xへの別々の投稿で、ナフトガスのコレツィキーCEOおよびシュミハリ氏とそれぞれ会談したことを明らかにした。コレツィキー氏については「ウクライナの戦略的な国有企業を効果的に率いてきた」と評価。シュミハリ氏とは報告を受けるため会談したと説明した。
退任するスビリデンコ首相に対しては、「重要なパートナーとの関係を担う新たな分野」を率いる役割を提案したと明らかにした。また、約1年にわたり首相を務めた同氏の「明確で着実かつ効果的な仕事ぶり」に感謝の意を表した。
原題:Zelenskyy Ousts Premier, Weighs Naftogaz Chief for the Role (1)(抜粋)
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