米資産運用会社アポロ・グローバル・マネジメントは、多くの同業プライベートエクイティー(PE、未公開株)企業が資金の投じ先を確保するのに苦戦している中で、今年の買収額は過去最大規模となる見通しだ。

アポロは10日、英格安航空会社イージージェットの争奪戦に参入し、57億ポンド(約1兆2400億円)の買収案を提示した。これは米バイアウト会社キャッスルレイクの提示額を上回る。

ブルームバーグがまとめたデータによると、10日の取引も含めて、アポロが今年主導または関与した発表済み買収案件の総額は約276億ドル(約4兆4700億円)に達した。前年同期比で150%超の増加となり、2021年に記録した過去最高の290億ドルにすでに迫っている。

アポロは今年に入り、日本板硝子や、米建材会社QXO、自動車部品メーカーの仏フォルビアなどとの間で、数十億ドル規模の取引を成立させている。

ブルームバーグがまとめたデータによると、アポロの投資拡大はPE業界全体の動きとは対照的だ。PE業界の買収規模は金額ベースでわずか3%増。企業買収全体では2桁の伸びを示している。

多くの企業は、売却できずに抱え込んだ投資を処分しなければ新たな買収案件で合意するのが困難な状況だ。積み上がった投資案件の多くは、低金利時代に高いバリュエーションで取得したものだ。

アポロのスコット・クラインマン共同社長は6月、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、金融緩和の時代に業界は「道を見失った」と述べた上で、一部の資産については、売却の際に評価額で「折れ始めなければならなくなる」と警告した。

原題:Apollo Approaches Record Spend With EasyJet, Bayer Deals

(抜粋)

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