(ブルームバーグ):韓国の複合企業SKグループの崔泰源会長は、傘下のSKハイニックスによる米預託証券(ADR)上場を終えたばかりだが、米国への投資をさらに拡大する考えを明らかにした。
崔会長は10日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、SKグループはすでに米国に350億ドル(約5兆6570億円)余りを投資していると説明し、「私の計画はそれを大きく上回る規模だ」と述べ、「350億ドルよりも、はるかに大きい」と語った。
SKグループは、対米投資を積極的に進めるテクノロジー企業の一角を占めており、サムスン電子も米国で事業を拡大している。米国内で半導体製造を立て直すことは、トランプ大統領が掲げる主要な政策の一つだ。
崔氏はインタビューで、SKグループがすでに米国で、バッテリー事業や、インディアナ州の新たな半導体パッケージング拠点など、複数の投資を行っていると指摘した。「そうした取り組みに気づいている人はあまりいない」と述べた。
半導体メモリー大手のSKハイニックスはADR上場で265億ドルを調達した。10日の初値は、ADR公募価格の149ドルを14%上回る170ドルだった。
メモリーチップ市場でサムスン電子や米マイクロン・テクノロジーと競合するSKハイニックスは、AI投資ブームを背景とした自社製品への需要の恩恵を受けている。
崔氏は、タスクを自律的に処理するエージェント型AIへの移行が、メモリー需要をさらに押し上げるとの見方を示した。また、業界が汎用人工知能(AGI)という節目に到達するまでは、需給は均衡しない公算が大きいとの見通しも示した。AGIは、コンピューティングシステムが人間並み、あるいはそれ以上の認知能力を備える段階を指す。
メモリーチップ市場は長年、激しい好不況の波に見舞われてきた。しかし、SKハイニックスは現在、顧客と複数年契約を締結することで、需要の安定化を進めている。
「もはや周期的なビジネスではない」と崔会長は述べた。不況時でも長期契約が販売数量とメモリー価格の維持につながっており、「それによって、実際には新たな局面を迎えている」と語った。
原題:SK Chairman Promises ‘Much, Much Bigger’ US Investment Plan (2)
(抜粋)
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