(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でスペインに禁輸措置を示唆した後、同国が支払いを増やすことに応じたと述べた。
NATO首脳会議を終え、米国へ戻る大統領専用機内でトランプ氏は記者団に対し、「問題はあったし、今もある。しかし、きょうスペインは全面的に譲歩した」と語った。
さらに、「私は貿易を止めると言った。スペインは多額の支払いという要求に応じた。応じなければ、話もしなかっただろう」と述べた。
ただ、何に対する支払いなのかや、スペイン側の誰と話したのかは明らかにしなかった。これに先立ち、トランプ氏は8日、スペインが米国とイスラエルによる対イラン戦争を支持していないことや、防衛費を十分に支出していないことを理由に、スペインを厳しく批判していた。
トランプ氏はNATOのルッテ事務総長との会談で、スペインは「どうしようもない相手だ」と述べ、「もうスペインとは貿易をしたくない」として、貿易停止を改めて示唆した。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は8日、米政府機関が禁輸対象として検討できるスペイン製品の一覧をトランプ氏への提出用として作成していると報じていた。
スペイン政府報道官は先に、トランプ氏の発言に「冷静に、通常どおり対応している」と説明した。そのうえで、両国の関係は「極めて良好」であり、米国はスペインとの貿易で黒字を計上していると強調した。
スペインのサンチェス首相は、米軍によるイラン空爆で自国の軍事基地を使用することを認めなかった。トランプ氏に配慮してきた一部の欧州首脳と異なり、サンチェス氏はトランプ氏の対応を批判する姿勢が国内で自身の立場に有利に働いているとみている。
スペインは25年の防衛費を国内総生産(GDP)比2%に引き上げた。前年は1.42%だった。ただ、他の加盟国が防衛費のさらなる増額を目指す中でも、2.1%を超えて増額する予定はない。
トランプ氏は機内で記者団に対し、「スペインはきょう、とても寛大だった」とも述べた。
原題:Trump Says Spain Agreed to Pay More After Trade Embargo Threat(抜粋)
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