(ブルームバーグ):世界経済フォーラム(WEF)創設者のクラウス・シュワブ氏は、ジュネーブの自宅書斎に盗聴器が隠されていたとして、氏名不詳の人物に対する刑事告訴に踏み切った。
同氏の広報担当者が電子メールで公表した声明によると、盗聴器はWEF本部近くにある同氏の私邸で、定期点検の際に発見された。
声明によると、初期調査ではこの機器が設置されたのは過去3年以内とみられる。「設置した」人物の特定が、現時点での捜査の目的だという。

声明は「問題となっている期間中、同氏には世間の大きな関心が集まっていたことから、この件はとりわけ慎重な対応を要する」とした上で、「この機器の出所や責任の所在について、いかなる結論も導き出されていない」としている。
今回の刑事告訴により、シュワブ氏の注目を集めた退任と、自ら創設した組織との対立は新たな局面を迎えた。シュワブ氏は財務上の不正疑惑と現執行部との対立を受けて、WEFを去った。同氏の潔白は数カ月に及ぶ調査を経て認められたが、その調査はダボス会議を主催する同組織に長らく影を落としていた。
「世界の現状改善に尽力する」をスローガンに掲げるダボス会議は、世界中から注目を集める一方で、批判も少なくない。数々の陰謀論の舞台にもなっている。
WEFのボルゲ・ブレンデ総裁も今年、ジェフリー・エプスタイン元被告との関係が明らかになったことを受けて、総裁職を退いた。エプスタイン氏は未成年の性搾取で再起訴され、2019年に収監中に死亡した。
原題:WEF Founder Schwab Claims He Found Spying Device at His Home (1)(抜粋)
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