国際サッカー連盟(FIFA)の上訴委員会は、ワールドカップ(W杯)で6日夜(日本時間7日朝)に行われるベルギーと米国のベスト16戦を前に、ベルギー・サッカー協会(RBFA)が申し立てた異議を退けた。RBFAは、米国代表FWフォラリン・バログン選手の出場資格を認めたFIFAの決定の見直しを求めていた。

バログン選手は先週のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で相手DFへのファウルによりレッドカードを受け、一発退場となった。レッドカードを受けると次の試合は自動的に出場停止となるため、ベルギーとの試合は欠場が見込まれていたが、FIFAは同選手に対する出場停止処分を異例の形で取り消していた。

上訴委員会は、RBFAの申し立ては「受理できない」と判断した。その理由について、RBFAはFIFAと米サッカー連盟の間で進められている手続きの当事者ではないと説明した。

これに対しRBFAは、決定はFIFAの規則に違反すると主張。「現在に至るまで、この決定の根拠について説明を受けていない。また、手続き開始以来求め続けている決定書の写しや、バログン選手の出場資格を認めた理由、審判報告書も受け取っていない」としている。

FIFAはバログン選手を巡り、懲戒規定第27条に基づき、自動的に科される1試合の出場停止処分を取り消した。同選手は代わりに1年間の執行猶予処分となり、この期間中に同様の違反を犯さない限り出場資格を維持する。

今回のFIFAの決定は波紋を広げている。欧州サッカー連盟(UEFA)は「理解できず、正当化もできない」と批判し、FIFAが「レッドライン」を越えたと非難した。

一方、 トランプ米大統領は、バログン選手への退場処分の見直しを求めてFIFAのインファンティーノ会長に電話したと明らかにした。

トランプ氏は6日にホワイトハウスで記者団に対し、「私がしたのは再検討を求めただけだ。反則だとは思わなかったからだ。こういうことには自信がある。反則だとは思わなかった。優れた選手同士がぶつかり合い、もつれただけだと思った」と語った。

さらに「FIFAは正しい判断をした」と発言。「最高の選手が出場する試合を見たいものだ」とし、リオネル・メッシ選手やクリスティアーノ・ロナウド選手、ハリー・ケイン選手らW杯のスター選手の名前を挙げた。

そのうえで、バログン選手への出場停止処分について、「この素晴らしい大会に大きな汚点を残すことになっていただろう」と語り、証拠や根拠を示さないまま、審判の公正性にも疑問を呈した。

原題:FIFA Rejects Belgium’s Appeal of Balogun Being Allowed to Play、Trump Says He Asked for Red Card Review, FIFA Made Right Move(抜粋)

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