キューバの電力網が6日、全面停止した。老朽化したインフラに加え、米国による事実上の石油封鎖で燃料不足が深刻化し、危機的な状況に追い込まれている。

全国電力労働組合はX(旧ツイッター)への投稿で、電力システム全体が停止したと明らかにし、原因を調べているとした。エネルギー省も全面停止を確認し、復旧作業を進めていると発表した。

トランプ政権は、約70年続く一党支配の終結を目指し、キューバへの圧力を段階的に強めてきた。1月以降、米政府がキューバへの原油輸送を容認したのはロシアの石油タンカー1隻だけで、人口約1000万人のキューバで慢性的に続く停電をさらに深刻化させている。キューバ政府は5月、燃料が完全に底をついたと発表していた。

動画:国際団体から非難されているトランプ政権の対キューバ封鎖は、燃料や食料、医薬品の不足を引き起こしている

キューバのロドリゲス外相は先週、6日にニューヨークを訪れ、国連総会で米国によるエネルギー封鎖を非難する考えを示した。

ロドリゲス氏はXへの投稿で、米国の「攻撃的な行動」を批判するとともに、「エネルギーによる締め付けも、外部からの締め付けも、強制も、流血の脅しも、集団的懲罰もない中で生きるという、私たちの主権的権利を守る」と表明した。

キューバでは燃料の供給がある時でも、老朽化した石油火力発電所がたびたび停止する。国内の原油生産で賄えるのは需要の約5分の2にとどまる。3月には大規模停電が2回発生し、昨年も全国規模の停電が6回起きた。

過去半世紀で最も深刻な危機に直面するキューバ指導部は先月、市場原理を取り入れた約200項目の提案を打ち出した。ただ、この発表によっても米国の圧力が弱まる気配はない。

一方、国連は、米国の制裁強化がキューバで人道危機を引き起こす恐れがあると警告している。

原題:Cuba Suffers National Blackout as US Fuel Blockade Drags On(抜粋)

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