(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、金利の将来的な道筋をFRBが示唆する「フォワードガイダンス」について、慎重に運用すれば有用となり得るとの見解を示した。
ウォラー理事は6日、イタリア銀行(中央銀行)が開催したローマでのイベントで発言した。ウォーシュ新FRB議長はフォワードガイダンスへの依存を見直し、変化する経済データに即応する政策運営に移行する考えを表明している。
ウォラー氏は、フォワードガイダンスは依然として有益なツールだと指摘。新型コロナ禍期のインフレ高進局面では、FRBが利上げに踏み切る方針を広く伝えるのに寄与したと説明した。その結果、実際に利上げを行う前から金融環境は引き締まったとの認識を示した。
同氏は一方で、FRB当局者はフォワードガイダンスの運用で過度にかたくなになり、政策運営の自由度を狭めてしまったこともあったと述べた。例として2020年から21年にかけて、インフレが急加速する中でも政策金利を一定期間据え置く方針を示し続けたことを挙げた。
ウォラー氏は「フォワードガイダンスが有益なツールになり得ると、私は引き続き考えている。政策決定を著しく強化したこともあったし、今後も有益だと考える」と発言。
その上で、「フォワードガイダンスは科学というよりアートだ。政策運営に寄与するどころか、かえって足かせとなった局面もあった」と述べた。
原題:Fed’s Waller Says ‘Forward Guidance’ Needs to Be Flexible(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.