(ブルームバーグ):国際サッカー連盟(FIFA)は、サッカー・ワールドカップ(W杯)の米代表チームのFW、フォラリン・バログン選手の1試合出場停止処分を異例の形で取り消した。トランプ米大統領がFIFAのジャンニ・インファンティノ会長に直接働きかけた後の決定だった。同選手は6日(日本時間7日朝)に行われるベルギーとのベスト16戦に出場できる。
バログン選手は今大会で既に3得点を挙げているスター選手。先週のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で相手チームのDFに対するファウルによりレッドカードを受け、退場処分となった。レッドカードを受けた選手は、次の試合に自動的に出場停止となる。事情に詳しい複数の関係者によると、トランプ氏が同会長に電話したのはこの後だった。
同会長は、移民や安全保障、米外交政策を巡る緊張がある中でも、トランプ政権との協力を模索してきた。批判的な立場の人々は、両者の関係でスポーツと政治の線引きが不明確になっていると主張する。一部からは、同会長の公然とした支持から恩恵を受けるトランプ氏が、米国を有利にするためW杯に自ら介入しているとの声も上がっている。
ベルギー代表チームは、FIFAの決定に「驚いている」と表明し、異議申し立ての可能性を検討している。
FIFAは発表資料で、同連盟の規律委員会が自動的な1試合停止を取り消し、代わりに1年間の猶予期間を設定すると説明した。バログン選手はこの期間中、試合に出場できる。
トランプ氏はFIFAの判断を素早く称賛。ソーシャルメディアに「正しい判断を下し、大きな不当処分を覆したFIFAに感謝する」と投稿した。
トランプ氏は同会長と異例なほど近い関係を築いている。同会長は、トランプ氏がノーベル平和賞を受賞できなかった後、「FIFA平和賞」を創設し、トランプ氏に授与した。
FIFAが選手の出場停止処分を取り消したのは今回が初めてではない。ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手は、W杯予選でのファウルを巡り、今年の大会開幕時の出場停止処分を免れた。
原題:FIFA Allows US Star Balogun to Play Belgium After Trump Call(抜粋)
(第一段落に米国対ベルギー戦に関する情報を追加して更新します)
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