(ブルームバーグ):AIシステムを支える大規模データセンターの建設・運営を手掛ける新興企業クルーソーが、資金調達ラウンドで約30億ドル(約4800億円)を確保する方向で交渉を進めている。企業価値は従来の3倍となる可能性がある。事情に詳しい関係者が明らかにした。
クルーソーは米メタ・プラットフォームズやオラクルなどにAI向けの計算能力を供給する契約を結んでいる。協議の非公開を理由に匿名で語った関係者によると、クルーソーは現在も協議を続けており、最終的な企業価値はまだ決まっていない。ただ、新たな出資分を含めた企業価値は約300億ドルになると投資家は見込んでいるという。昨年10月時点でクルーソーは約100億ドルと評価されていた。
クルーソーはコメントを控えた。
2018年創業のクルーソーは当初、油田やガス田などで余剰となる天然ガスを回収し暗号資産(仮想通貨)のマイニング向け電力に活用する事業を手掛けていた。その後、AIインフラ事業へと軸足を移した。AIブームを背景に計算能力需要が世界的に急増するなか、企業価値は大きく上昇する見通しだ。
クルーソーは先月、契約済みの計算能力が約5ギガワットに達し、開発案件全体では40ギガワット超の規模に上ると明らかにした。これは米国の約3000万世帯に同時に電力を供給できる規模に相当する。
ブルームバーグが6月に報じたところによれば、メタはテキサス州チャイルドレスとミズーリ州ウォーレントンのデータセンター2カ所で、クルーソーから計算能力を購入する契約を結んでいる。クルーソーはマイクロソフト、オラクル、アルファベット傘下のグーグルとも契約がある。
原題:Crusoe in Talks for $3 Billion Round That May Triple Valuation(抜粋)
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