(ブルームバーグ):ロシアがウクライナの首都キーウにミサイルとドローン(無人機)で大規模な攻撃を仕掛け、これまでに20人の死亡が確認された。攻撃は1日深夜から2日未明にかけて行われ、今年に入り最も激しいものの一つとなった。
キーウの軍事行政責任者、ティムール・トカチェンコ氏は2日、「現時点で確認されているだけで、20人が死亡した」とテレグラムに投稿した。
キーウのクリチコ市長は、犠牲者追悼のため3日を市の服喪の日にするとテレグラムで発表した。これに先立ち同市長は、攻撃によって市内7地区の住宅地が被害を受け、少なくとも86人が負傷し、このうち70人が病院で手当を受けていると説明していた。
ウクライナ防空部隊によると、今回の攻撃には弾道ミサイルや巡航ミサイル、ジェットエンジン搭載型ドローンが使用された。ハルキウやスムイ、ドニプロ、ザポリージャ、チェルカスイの各州でも攻撃が報告された。ウクライナは発射されたミサイル74発のうち48発、ドローン496機のうち476機を撃墜したと、軍のデータは示している。
ウクライナ最大の民間エネルギー企業DTEKは、キーウ市内の自社施設も攻撃を受けたと明らかにした。


今回の攻撃はウクライナへの防空システム供給が依然として「絶対的かつ喫緊の課題」であることを示したと、ゼレンスキー大統領は強調。
「弾道ミサイル迎撃能力の生産に関する合意の履行で前進することが、とりわけ重要だ」と同氏はX(旧ツイッター)に投稿し、「(迎撃ミサイルシステムの)パトリオットのライセンス供与やその他の形での協力について、米国が決断を下すことにも大きな期待を寄せている」と続けた。
欧州委員会のカラス外交安全保障上級代表は、この攻撃への対応として、ロシアの軍需産業を支える企業・団体に対する制裁の拡大を提案すると表明。
ドイツ外務省は声明で、ロシアのプーチン大統領に「交渉に応じる意思が全くない」ことをこの攻撃が裏付けていると非難。トルコで来週開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では、ウクライナに対する防衛支援継続が中心的な議題になるとの見通しを示した。
ロシア国防省は2日、キーウとその周辺地域に「大規模な攻撃を実施した」とテレグラムで発表。攻撃対象はキーウ市内の防衛産業施設やエネルギー関連施設で、ウクライナによるロシアへの攻撃に対する報復として実施したと主張した。
原題:Death Toll Rises to 20 After Massive Russian Air Attack on Kyiv(抜粋)
--取材協力:Laura Alviz.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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