(ブルームバーグ):ヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントは、AI研究所を新設し、自社での最先端技術の開発と活用を拡大する。
ブルームバーグ・ニュースが確認した社内文書によると、新たな研究所は今後数週間以内に稼働を開始する予定だ。AI製品への早期アクセスやその性能・実用性の評価を加速させるほか、AI企業との共同プロジェクトを推進し、優秀なAI人材の獲得にも注力するという。
ミレニアムのブラド・トルゴブニク最高情報責任者(CIO)は研究所について、「AI人材を惹きつけ、つなぎ留めるため、高い起業家精神を育む環境を提供する」と社内文書で説明した。
運用資産約890億ドル(約14兆4000億円)のミレニアムの広報担当者はコメントを控えた。
今回の動きは、資産運用業界で進む大きな変革の流れに沿ったものだ。特にAIをはじめとする新技術の台頭を受け、マルチストラテジー型ヘッジファンドを取り巻く競争は一段と激しさを増している。機械学習やアルゴリズム取引を長年活用してきた運用各社は、急速に進化する技術を投資プロセスの高度化にどう生かせるかを模索している。
バークレイズが400人超の債券投資家を対象に5月に実施した調査では、ロングオンリー運用会社の半数と、ヘッジファンドの過半数がAIを日常的に利用していることが分かった。主な用途は調査・分析だった。
330超の運用チームがさまざまな投資戦略を展開するミレニアムは、5月の運用成績が2.4%のプラスとなり、今年1-5月の累計リターンは6.1%となった。
原題:Millennium Builds AI Lab in Push for Cutting-Edge Products(抜粋)
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