中国人民銀行(中央銀行)は29日、新たに導入した翌日物リバースレポを初めて実施したが、適用金利は公表しなかった。借り入れコストに関する手がかりを待っていた市場参加者にとって肩透かしとなった。

人民銀は声明で、この日のオペとして3000億元(約7兆1300億円)の翌日物リバースレポを実施したと発表した。一方、7日物リバースレポは1575億元を供給し、金利は1.4%に据え置いた。

PBOCは翌日物オペを新たに導入し、プライマリーディーラーを対象とする固定金利方式で資金供給を29、30日両日行うと先週発表していた。ブルームバーグが26日に実施した調査では、市場参加者は翌日物リバースレポ金利が1.35%前後に設定されると予想していた。

オーバーシー・チャイニーズ銀行の外国為替・金利戦略責任者フランシス・チュン氏は、「翌日物リバースレポは、特定の金融政策スタンスを示す手段というより、季節的な資金需給の逼迫を和らげるための流動性供給ツールだ」と指摘し、「実施のタイミングが半期末を控えた時期であることや、供給額が7日物リバースレポを上回ったことも、その見方を裏付けている」と述べた。

トレーダーやアナリストは、この翌日物オペを通じて人民銀の流動性管理方針を探ろうと注目。金融システム内の過剰流動性を抑制するため人民銀が対応を進める中、銀行間市場における翌日物資金の調達コストは5月以降、変動が大きくなっている。四半期末には通常、現金需要が高まる傾向がある。

この新たな制度により、人民銀は短期ゾーンの資金調達コストをより的確にコントロールできるようになり、市場流動性の大きな変動も平準化しやすくなる。

原題:PBOC Surprises by Withholding Rate on Debut Overnight Operation(抜粋)

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