(ブルームバーグ):米国は26日、ホルムズ海峡を航行中の商船が前日に攻撃を受けたことへの報復として、イランへの空爆に踏み切った。こうした軍事的な応酬は、両国の脆弱な停戦を揺るがしかねない。
米中央軍は、イランのミサイルおよびドローンの貯蔵施設と、沿岸レーダー施設を空爆したと発表。前日の攻撃に対する「強力な報復」だとしている。
台湾の長栄海運(エバーグリーン・マリン)は25日、運航するシンガポール船籍の中型コンテナ船「Ever Lovely」が航行中に船体側面への攻撃を受け、船橋が損傷したと明らかにしていた。
この攻撃についてトランプ米大統領は26日、イランによるものだとし、停戦合意に違反したと非難していた。同氏は「これは明らかに停戦合意への愚かな違反だ」とSNSに投稿。その後、ホワイトハウスで記者団に対し、「あのようなことは許されない」と述べた。
トランプ氏は先に60日間の停戦に合意して以降、イランが停戦条件に違反すれば軍事行動を再開する考えを示してきた。攻撃の再開により、今後の焦点は、ホルムズ海峡の通航を戦争前の水準に回復させる動きがどの程度影響を受けるかに移るとみられる。
米国とイランの間では、恒久的な和平合意に向けた重要な争点を巡ってなお対立が続いている。イランがホルムズ海峡を通航する船舶に通航料を課すかどうかも、その一つだ。
事情に詳しい関係者によると、オマーンは欧州当局者に対し、ホルムズ海峡の通航がイランとの戦争前の状態に戻ることは不可能であり、通過する船舶に何らかの料金を課す必要が生じる可能性があると伝えた。
原題:US Strikes Iran In Response to Strait of Hormuz Ship Attack (2)
(第3段落以降を追加します)
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